二日目は、日本時間7時(ロシア時間9時)に


色丹島穴澗湾(あなまわん)上陸予定だったのですが


現地の波が高いため、国後島古釜布湾(ふるかまっぷわん)にて


停泊を続行。とはいえ、予定通りに活動できるように


朝食は朝五時に頂き、そのまま待機。


心なしか海も揺れています。

その後、天候が回復したので(ホッ)、色丹島へ!


此処が、揺れました。トイレから苦しんでいる声も多く

(食事中の方すみません)


2.5m~3mの波に二時間以上揺られました。


接岸目的地の穴澗湾を内側から見ると


↓のように、天然の良港。まさに湾


このような地形のため、湾内は極めて静かです。


タラップを降りると、ロシアの国境警備隊が


一人ひとり、厳しくチェック。

軍事演習?と思しきヘリも見られピリピリムード。


そうです、此処は日露の国境最前線。


それを過ぎると地元島民の方々のお出迎え。


交流事業などではいつもそうらしいですが


少女によるパンと塩の歓迎。

ちなみに、真ん中の子が北方領土を扱ったアニメ


映画「ジョバンニの島」のターニャ(孫)の


モデルになった子で現在17歳だそうです。


その後、遅れた日程を取り戻すべく


大急ぎで昼食。会場は穴澗インペリアルですが


この会場も、映画「ジョバンニの島」で元島民が


交流団として食事を摂るシーンに使われた会場です。

ここで、困ったのがトイレ。水道は整備されてるのですが


水圧が弱いため、トイレットペーパーは流さずに


別のゴミ箱に捨てる事。。。。。


う~む。手を洗うときも確かに水が弱い。。。。



その後は、穴澗文化会館へ移動して


「超」簡単な式典(5分)をやってから


映画「ジョバンニの島」のダイジェスト版を日露


両国民が同じ会場で鑑賞。

(前日に、フルバージョンをお互いに見ています)


その後、主人公「純平」のモデルになった


元色丹島民・語り部の得納宏氏の講演。

自然豊かな島を襲う悲劇、


そして、強制退去という激動の運命。


四島返還運動への想いとそれを通じて


育まれたロシア側の人たちとの人情。


涙なくしては聞けません。


また、北方四島を題材にした映画を


色丹島で上映したロシア側当局の


歴史を見つめる真摯な態度にも感銘をうけました。



その後は、コンサートがあり日本側・ロシア側からそれぞれ


二グループずつ。ロシア側は男性・女性一人ずつだったのですが


男性が歌っている間、スクリーンが降りてきて


プーチン大統領の写真がバンバン出てきます。



「統一ロシア公認」と言えば選挙では当選確実というほど


人気があるプーチン大統領。


こうした事も無いと、そうならないのでしょうね。


なんとなく、プロパガンダ的に感じたのは私だけでしょうか?



その後は、日本側から持ち込んだおもちゃなどで


現地の子供たちと交流を深めました


けん玉

紙風船などです。

このあと、意見交換をして、晩御飯を取って終わり。


色丹島には宿泊施設が無いので船に戻りました。


日本時間17時半には乗船が終わりました。


穴澗湾内に停泊しているので、揺れもなく終わりました。


交流二日目は視察が中心です。


島の状況をしっかり見てまいります!




井林たつのりHP
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