震災の復興について、三次補正予算の編成が行われ


概要がおぼろげながら見えてきました。


よく、私の意見を聞かれるので井林の感想と意見を述べさせていただきます


①三次補正が遅すぎる!予算配分が変では?


②復興の理念が見えてこない。


①三次補正が遅すぎる!予算配分が変では?

東京にいる方はわからないと思いますが、東北地方はこれから雪の季節を迎えます。

その時に、三次補正・・・・あまりに遅すぎます。阪神淡路は、一月の災害でしかも

雪が少ない、京阪神の災害。今回は豪雪地帯の災害。

こうした事も考えて補正や復興のスケジュールを決めなければいけません。

そう考えれば、三次補正はせめて8月にはあげて、9月中から執行をはじめ

必要最低限のものを、12月上旬には終えるぐらいのスピード感が必要だったと思います。

ただし、菅内閣の機能不全を考えれば、過去を振り返っても仕方がありません。

三次補正は、規模を縮小し編成のスピードを上げて最低限年内に必要な対策を

しっかりと行う事に集中すべきではなかったでしょうか。

そのうえで、しっかりと議論をして平成24年度予算案で本格的な復興予算を組む

と言うのが必要だったのではないでしょうか。


現状では、三次補正と平成24年度予算で、震災復興の税外収入と増税分を

使い果たしてしまします。

来年度一年で、千年に一度と言われる災害への復興がすべて行われるとは

到底考えることが出来ません。

この不景気の中で、さらなる復興増税は考えられません。

という事は、これ以降の復興予算は赤字国債で賄うのでしょうか?

では、何のための増税???

政府はもう一度、財源と復興予算、さらにはその配分を冷静に考え直すべきではないでしょうか?

政治主導の旗を降ろすために、役所の言いなり予算では、政治家はまったく必要なくなります。



②復興の理念が見えてこない。

津波被害の沿岸部や福島第一原発周辺部の復興計画が見えてきません。

井林は、津波被害の沿岸部の高台移転を考えるなら

整備を予定している、三陸縦貫自動車道周辺に高台移転を行い

沿岸部の幹線道路としての機能だけではなくて

集落間をつなぐ道路の機能を三陸縦貫自動車道に担わせるという方向で

議論すべきではと考えています。

三陸縦貫自動車道は作る、高台移転集落間の連絡道路網は別途整備

移転集落と三陸縦貫道を結ぶ道も作る。。。。そんなお金はありません。

スマートICなどで高速道路のアクセス性は格段に改善されました。

東北地方は車社会です、高速道路を核とした都市整備を考えることも

必要なのではないでしょうか?


また、福島第一原発周辺の方々ですが、原子炉が100℃以下の状況に

なったと言いますが、そもそも、原子炉に燃料棒残っているんでしょうか・・・

メルトスルーにより燃料棒が無くなった原子炉が、自然に冷えただけでは

無いのでしょうか???(そんな想像はしたくありませんが・・・)

福島第一原発周辺の方々は約20万人いらっしゃいます。

そして、筑波学園研究都市も少し前までは約20万人。

研究都市整備には約7000億かかりました。

一兆円ぐらいの予算で、集団移転用の都市を作る計画をすべきでは?

と考えています。

高齢化が激しい、多摩ニュータウンの再開発と絡めれば

一石二鳥ですし、首都圏の活性化にもなります。

また、多摩ニュータウン地区なら、福島沿岸部へのアクセス性も

ある程度確保することが可能です。



以上はあくまでも井林の私案であります。

ただ、こうした具体的な議論や新しい方向性を打ち出す

又は、予算配分を考えるのが政治の役割ではないのでしょうか?


増税幅をめぐって、些末な議論をすることが政治家に求められているのでしょうか


大切なことは、震災復興によって東北地方が新たな成長ステージに入るための


仕込みを、戦略的に計画的に行う事だと考えています。


そうした視点での国会論戦が行われ、国民の皆様が政治に安心と信頼を寄せて頂く


その状況を作り直すことだと思います。


1000年に一度の震災です、今までの考えではなく新しい視点で考えていくべきと考えています。





井林たつのりHP

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