最近、「子供手当お金もらえて、最高だよ、なんで反対なの?」と
言われます。その方は
「財政赤字は、ほかでカバーすればいい。いいことはやめる必要ない」
とのご意見です。ごもっともです。
では、私が子供手当に反対の理由を申し上げます。
子供手当は、支給されてあまり時間差がなく、消費に回ってこそ
政策の目的が達成されます。
貯金に回り、あるタイミングでまとめて使われるのであれば
そのタイミングで支給する政策をとるべきだからです。
では、子供手当が消費に回る状況かといいますと、まったく違います
高いといわれていた日本の貯蓄率はなんと、
消費大国アメリカよりも低く先進国最低です!
2.2%ぐらいといわれています。アメリカは4%ぐらいでしょうか?
正直これでは、家計を実際にやりくりしている奥さん方は
「とりあえず生活できている。貯金に回そう」と考えるのが普通です。
そのため、各種調査でも子供手当の半分以上が、貯蓄に回っています。
井林としては、たんなる、バラマキの子供手当ではなくて
所得の低い方には給付がいき、所得の高い方は納税する
給付き税額控除を導入するほうが良いと考えています
(控除額などは別途考えなければいけませんが)
自民党政権下の扶養控除方式と民主党の子供手当のあいの子でしょうか
(取り入れるものは取り入れる!これが大事だとおもいます)
厚生労働省の研究チームによると、控除額等は不明ですが
子供手当満額支給と同等水準の給付を
ワーキングプアの世帯(640万世帯)に実施した場合の必要額は
約1兆7千億だそうです。勉強の余地ありです。