子供(旦那ですね)と離れて暮らしている高齢の姑。
「何かあったら困るから」と姑が言うので
毎日2回の安否確認の電話は我が家の決まり事になっている。
朝の電話は嫁の私が電話をするのだが
何と言っても嫁と姑、しかも毎日のことだから会話がない。

嫁「おはようございます。りんです。大丈夫ですか?」
姑「大丈夫ですよ。ありがとう。」

が通常のパターン。

でも今日は違った。

「あのね、りんさん。前にあげた日傘、返して欲しいの。あの傘は大きくていいから。」

・・・。

さかのぼること2ヶ月前。
姑宅には何故かたくさんの雨傘、日傘がある。ほとんど新品。

「お義母さん、日傘一つもらえませんか?」
「いいですよ。好きなの持って行ってくださいな。」

という会話があったのだ。
私が姑に何かくれ、なんて言ったのは初めてだった。

それなのに。
返せとは!
たくさんある傘なのに!

私があげたものなんか、全然大事にしないくせに
人にあげたものは、惜しがるんだねえ。
さっさと返してしまいましょ。

姑にモノをねだらない、ってことを心に決めた朝だった。