こんばんわ。
橋野に会うと必ず橋野の尻を揉みしだく事でお馴染みの天野です。
橋野が触れましたが、R-1ぐらんぷり2014、なんとか3回戦進出いたしました。
↓3回戦の詳細はこちら↓
【日時】2/10(月) 開場:18:30 開演:19:00
【会場】[東京] ルミネtheよしもと
【MC】ルート33
【料金】前売券(全席指定)2500円・当日券3000円
出場者などの詳細は東洋水産PRESENTS R-1ぐらんぷり2014のホームページにて。
やれること以上の力を出せるほど強い人間ではありませんので、出来る限りをやってきたいと思います。
応援よろしくお願いいたします。
はてさて。
久しぶりの茨ブログです。(前回は2013-07-02。)
何を書けば良いのかわからないので、
嘘を書こうと思います。
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10年、11年くらい前、僕がまだ駆け出しの地下アイドルだった頃の話ですが、新栄にDESTINYってライブハウスがあって、そこで毎週末歌っていたんです。
地下アイドルって言ってもまだまだ新米ですから持ち歌なんてありません。有名なアイドルの人気曲、例えば桜井秀悟の『エモーショナル』とか、岸辺エルルルの『木漏れ日のスカイライン』とか、FLEECEの『ニドミ』とかカバーしてた訳です。
DESTINYはいいライブハウスでしたが、週末だというのにお客さんはまばら。ほとんどが常連ですから、毎週末同じ歌を聞きに6、7人のおじさんが来て、僕も「あー、今日もこの人来てるな」とか「あれ、あの人は今日来てないな」とか考えながらステージを演ってた訳です。
ある日、その常連客の中にサングラスを掛け、レッドソックスのキャップを目深に被った小太りの男性がいました。「あれ?誰だろう?」と思いつつ、いつものセットリストをこなす。うん、この時はこなしていたんだな。歌じゃない。単純作業の様に、ただ口から言葉を出す。変わらない現状と観客に嫌気がさしていたんです。
丁度、住岡ポリフェノールの『襟首』を歌い出した時でした。
「歌がぁ泣いているよぅ」
誰かが客席から言いました。それはあの、サングラスの小太りの男性でした。
え?
会場が静まり返り、『襟首』のカラオケ音源だけが鳴り響く。
「歌だぁけじゃあない、君ぃ、泣いてぇいるぅじゃあないぃか」
彼は僕にそう言い、おもむろにステージに上りました。そして、『襟首』を歌い出しました。
場内に衝撃が走ります。そうです、その男性こそ、住岡ポリフェノールその人だったのです。
人気絶頂のアイドルがどうして名古屋の、こんな小さなライブハウスにいたのかは分かりません。しかし、彼は確かに僕の隣で、『襟首』を歌っていたのです。
Bメロの、丁度「♪襟首のにーおーいーがー」の「♪がー」の部分で、彼と目が合いました。
「♪がー」
(天野くん、サビは僕が高音パートを歌うから、一緒に歌おう。ほら、二人なら寂しくないだろ?だから泣くのはおやめ。君が泣いてどうする?僕たちアイドルはお客様を笑顔にする仕事だろ?ほら、キャミの肩紐を直して。胸を張って、一緒に歌おうよ!)
彼の視線から彼の気持ちが僕の心に流れ込んできました。
そうか。これが歌なんだ。僕はどうにもならない現状を周りのせいにして、いつの間にか大切なことを忘れてしまっていた。そんな僕にポリフェノールさんが本当の「歌」を教えてくれたんです。
僕は笑顔で頷きました。ポリフェノールさんも笑顔でそれに答えてくれました。
僕はゆっくりとマイクを構え、ポリフェノールさんにあわせて歌ったんです。
「♪にゅーるーにゅーるー溢れーだーすー」
次の瞬間、僕はポリフェノールさんにマイクでボッコボコに殴られました。
「邪魔ぁしないでぇよーっ!!入ってこないでぇよぉ!」
と言いながら僕をボッコボコに殴ったんです。
「あぁ、この人はきっとこう思ってるんだ、などという思い込みはアテにならないし、この人は思ったよりも心が狭いんだな」
薄れゆく意識の中で、僕はそんなことを思いました。
そしてアイドルをやめ、芸人になりました。
住岡ポリフェノールは大嫌いです。
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はい。以上、嘘、でした。
次は中内こもるさん、なんか、お願いします。