自由っていうから。天野です。 | 茨の珍道ブログ

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天野順一朗です。
今年もよろしくお願いします。

マッスルまさる氏(元・横綱)より自由に、と言われたので、大好きな『枕草子』の話でも書きましょうか?

興味ありますか?

ないですか?

関係ないです。

だって自由だもの。


じゃあ有名どころで…

枕草子第151段!

でました!

あの151段!

はい、これ!
うつくしきもの
瓜(うり)にかきたるちごの顔
雀の子の、ねず鳴きするにをどり来る。
二つ三つばかりなるちごの、急ぎてはひ来る道に、いとちひさき塵(ちり)のありけるを目ざとに見つけて、いとをかしげなるおよびにとらへて、大人などに見せたる、いとうつくし。
頭(かしら)は尼そぎなるちごの、目に髪のおほえるをかきはやらで、うちかたぶきてものなど見たるも、うつくし。
(がんばれ凡人!「古典に親しむ」より引用)
冒頭を引用抜粋ですが、はい、これが『うつくしきもの』ですね。

清少納言が『うつくしきもの=かわいらしいもの』を集めたエッセイですね。

これを口語訳するとだいたいこんなカンジ。
かわいらしいもの。
瓜にかいた幼子の顔
雀の子が、人がねずみの鳴き声を真似してみせると、踊るようにしてやって来る。
二、三歳くらいの幼子が、急いで這ってくる途中で、とても小さい塵のあるのを目ざとく見つけて、たいそうかわいらしい指につまんで、大人などに見せたのは、実にかわいらしい。
頭をおかっぱにしている幼子が、目に髪がかぶさるのも払いもせずに、首を少しかしげて物など見ているのも、かわいらしい。
(がんばれ凡人!「古典に親しむ」より引用)
はい、赤字で書かれた部分、【瓜にかきたるちごの顔】、これ。

かわいいっすか?

他のは何となくわかる。雀が鳴きマネにつられて近づいてくるところとか、子供が何か拾って「見て見てー」とこっちに来る様子とか、何かをじっと見ている子供とか、可愛らしい。

何より、その可愛い様子がパッとイメージできる。

瓜に赤ちゃんの顔を書くと可愛いよって、パッと想像できませんよね?

そもそも瓜って何?

はい、これ!

茨の珍道ブログ-マクワウリ
マクワウリ


茨の珍道ブログ-ハヤトウリ
ハヤトウリ


はい、詳細はこっち→ウリ - Wikipedia

ちょっとハヤトウリに赤子の顔を書いてみましょう。

茨の珍道ブログ-ちごの顔
うーん、微妙。


なんだかロシアの民芸品みたいですね。

茨の珍道ブログ-マトリョーシカ
マトリョーシカ。


見た目はマトリョーシカっぽいことが分かりました。


瓜にかきたるちごの顔

瓜にかきたるちごの顔

瓜にかきたるちごの顔

瓜にかきたるちごの顔


ウリーにかきたるちごの顔



「Wryyyy」と言いたるDIOの顔

茨の珍道ブログ-DIO


DIOを描きたる荒木先生の顔

茨の珍道ブログ-荒木飛呂彦先生

みなさん、「古典文学」と「ジョジョ」に親しみましょう。


さ、自由に書いてすっきりしたんでそろそろ終わりにします。

次はサイクロンメガネふくしま。よろしくどうぞー。