住まいの中で、最も日本的な情緒を感じさせるところは、床の間をしつらえた和室ではないだろうか。
掛け軸が掛けられ、花が飾られ。
日本家屋では、上座、下座があるように住まいの上下の空間にも、けじめがある。
長押(なげし)、鴨居(かもい)の上は、神が住む神聖な空間であり、下は、人間が住む空間とされた。
だから長押や鴨居には、いい材料が使われたし、仏壇や神棚が鴨居の上に置かれた。
しかし現代では神棚や仏壇を重んじる心がうすれてきている。
神棚や仏壇の上に2階が載ったり、トイレがつくられたり、上下関係を重んじた考えがうすれ、もっての外。
現代社会では、上下関係がうすれ、若い世代は上司や先輩をたてることさえできないし、しない!
神棚や仏壇が家の中から姿を消してしまっていることが何より問題なのだろう。

