こんにちは、日立市郷土博物館です!!


今回は、日立風流物の山車(だし)についてご紹介します。


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満開のさくらが咲く日立さくらまつりで公開する日立風流物

お祭りのときに練り歩くつくりものには、山や鉾、屋台などがあります。日立風流物は、昔から笠鉾(かさぼこ)ともいわれてきました。


表側は、表山(おもてやま)とか前山(まえやま)と呼ばれており、唐破風(からはふ)の屋根が5層になった城郭をかたどっています。正面には大手門がしつらえてあり、公開時にはこれが前に倒れ込んで、芸題を記した板が下がります。


山車の内部には、篠笛や太鼓、鉦などで囃子を奏でる鳴り物がいます。「渡り」という囃子に合わせて、200人余りの人たちがこの日立風流物を曳き回しました。人形芝居を演じるところを「立場(たてば)」といい、ここに到着すると囃子が、「矢車(やぐるま)」に変わって、芝居を演じる準備が始まります。大手門が前へ倒れ込み、芸題が下げられ、5層の唐破風が順次、カグラサンと呼ぶ手動式の昇降装置でせり上がり、それぞれの屋形が左右に割れて広がります。ここに5段の舞台ができあがり、山車の中から人形が現れます。


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大勢の人たちに曳かれて移動している日立風流物(神峰神社大祭礼)

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表山の飾り花と幣(ぬさ)をつけた力竹(神峰神社大祭礼)

表山での芝居が終わると、台車よりも上部の構造物が横に回転して正面へ裏山(うしろやま)が現れます。裏山は、藤蔓(ふじづる)を組み合わせた上に木綿布をかぶせて、大きな岩山を模した形になっています。表山からも遠景のようにその岩山を背負うようにみることができます。


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裏山(うしろやま)の人形芝居をみている人たち(神峰神社大祭礼)

表山では、忠臣蔵や太平記などの合戦などが芸題になりますが、裏山では郷土の伝説や民話を題材にしたほほえましい人形芝居が演じられます。


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裏山で演じられる人形芝居


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日立風流物の裏山(うしろやま)

さて、この日立風流物の特徴は、この山車に古式をよく残しつつ、さまざまな仕掛けを組み入れて巨大化してきたことにあります。


たとえば、最前列に並べられた飾り花や山車の脇にななめにつけられている力竹は、この山車が神の依代(よりしろ)であったころの名残だろうと考えられています。また、裏山の岩山を模した姿そのものもまさに神が降り立つ磐座(いわくら)を象徴したものと考えられています。


現在は、見られなくなってしまいましたが、表山の最上段には、入り屋形と呼ばれた作りものが備え付けられていました。これも神を迎え入れた場所と考えられていました。


日立風流物は、普段は神峰神社の境内にある風流物収蔵庫に分解して保管されています。公開の都度、組み立てられるのですが、以前は、人力のみの作業だったので、10日から1週間ほどの時間がかかりました。また、高さが15メートルにもなるので、とても危険な作業でした。現在では、クレーン車を使って組み立てることができるようになったので組み立ての期間も数日で済むようになりました。


皆様、ぜひ、「日立風流物」に足をお運びくださいラブラブ


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