【大人が子供をダメにする】勝ち負けでしか判断できない残念な人たち | 武道空手で心を豊かに~KARATE LIFE~

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自身の空手人生のなかで、師や先輩方から教わり、学び、実践し続けてきたこと、それらを通して得た人生に共通する考え方、役立つメッセージを、日々稽古に励む子供たち、サポートする親御さん、これから空手をはじめる人たちに残していきます。

今年、空手の試合に復帰し、

会場をみて思ったことを素直に書いてみます。

 

相変わらず少年部選手のご父兄には、

 

緊張している試合前の子供に"喝"を入れるつもりなのか

何だか知らないですが、

 

「相手ぶっ倒してこいよ!」と、

下品な声掛けをしたり、

 

負けて泣いてる子供に対して

「オマエなんで負けたんだ!」

と、怒鳴りつける(酷いと叩くなど)大変残念な光景が見られました。

 

さらには、

帽子かぶったまま、

サングラスをかけたまま、

ガムかんだままの応援と、、、

 

とても武道教育の場には、

ふさわしくない親もみかけます。

(運営側がマナーについて事前アナウンスするなど配慮も必要ですが)

 

勝ったら対戦相手の気持ちも考えず、

大喜びしてはしゃいで

 

負けたら子供の気持ち考えず、

鬼のように怒鳴り散らす


できたことを褒めるより、

ダメな部分を攻める。

 

勝ち…「おめでとう!」「よくがんばった!」

負け…「残念だったな」「もっとがんばれ」

これで子供たちは続けられますか?空手だけの話ではないです。


まずは勝とうが負けようが、

「よく頑張ったね!」「お疲れさま!」

と声かけるべきでは?

 

なんのために子供に空手やらせているんでしょうか。。。

 

空手を習わせた理由は?

 

礼儀・挨拶がしっかりできる子になって欲しい。

逆境に負けない、逞しい子に育ってほしい。

弱い者の味方になれる、優しい心をもった子になって欲しい。

 

そうじゃなかったのでしょうか??

 

いつから、試合で優勝できる子になれ!

に、なったんでしょうか?

 

子供に空手やらせる前に、

親御さんが空手やるべきでは。

 

 

そもそも、試合というのは、

日々の稽古、鍛錬で磨き上げてきた

お互いの技を試し合う場です。

 

そこに至るまでの過程や、

相手があっての自分であることに感謝する、

心の在り方が大事なのであって、

 

試合に勝ちたい!という、

我欲に執着することは、

空手の本質から完全に外れていると思います。

 

普段から指導者がそういった言葉を掛けているかどうかも

大切なことだと思います。

 

とはいえ、

極真空手の創始者、大山倍達総裁の言葉にあるように、

「実践なくんば証明されず。証明なくんば信用されず。

 信用なくんば尊敬されない。」
「正義なき力は無能なり。力なき正義も無能なり。」
も、また事実。

 

どんなに綺麗ごとを言っても、

力なくしては、正しさも証明されないことだってあります。

 

だからこそ、

支えてくれている人のため、

御世話になっている人のため、

道場生のため、

など、

 

誰かのため、

人に感動を与えるため、

正しさを証明するため、

勝利することは、必要なことだとも思います。

 

「何のために強くなるか?

それは自分に打ち勝つためであり、

義を通すためであり、人を導くためである。」

 

大山総裁は、

すべて言葉で遺してくれてます。

 

自分は指導からはもう離れてしまっていますが、

空手を続ける以上、後世のために伝えられることは、

伝えていきます。

 

 

押忍