☆宝塚記念
【第65回・GⅠ】
京都競馬場・芝2200m(外回りDコース)
3歳以上オープン/定量/グランプリ
◎⑦プラダリア
○④ドウデュース
▲②ジャスティンパレス
△③ベラジオオペラ
△⑫ブローザホーン
△⑬ルージュエヴァイユ
自信度:A
予想は馬体重の大幅な増減の有無による影響、パドックでの状態などを十分考慮の上、馬券は自己責任でお買い求めください。

プロ野球では交流戦が終了。我が横浜DeNAベイスターズは終盤に怒涛の7連勝を決め、最終的には3位という好成績で終えた。

昨年は優勝しており、早い話だが来年もこの良いイメージを持って頑張ってほしい。


さて、季節としては筆者の居住する関東地方においても気象庁より梅雨入りが発表された。

いよいよ待ちに待った夏がすぐそばまで近づいてきいる。来るべき夏に向けて万全の準備をしておかなければならない。


そのためには何をしておくべきだろうか。


そう。夏を楽しみつくすための資金の準備、、つまり、競馬である。笑

もう一つ大きな的中馬券を取っておかなければならないだろう。


今週は上半期のG1もいよいよ総決算となるグランプリ・宝塚記念。

筆者としては有馬記念の次に好きなレースで、自ずから力が入る。

今年はあのディープインパクトが制した2006年以来の京都競馬場での代替開催となり、求められる能力とともにレースの様相も例年とは異なることが予想される。


出走数は13頭と若干物足りなくも感じるが、日本ダービー&有馬記念馬ドウデュースが出走してきて盛り上がりのある面白いレースになった。

しっかり解き明かして的中したい。


■テーマ

今年は「京都競馬場・外回り」での代替開催。そして雨馬場!

■狙い方のポイント

梅雨時の宝塚記念といえば降雨の影響が残るパワー馬場をこなす力がとにかく必要となるレースが多かった。ただでさえ坂を登るコース形態の阪神競馬場でかなりの消耗戦となるため、これが嫌われて頭数が揃わない年も少なくなかった。


今回の最大のポイントは京都競馬場で代替開催されるという点。


梅雨入りとなった今週もまとまった降雨があり、道悪馬場をこなすパワーは引き続き必要だが、京都競馬場に替わった今回は「外回り」。つまり、レースの後半を速く走りきるスピードの持続力が必須条件になる。

京都競馬場特有の3コーナーの滑り台をクリアできれば、あとはトップスピードの速さ・持続力にパワーが加わった「総合力・実力」の勝負になるだろう。


■予想詳細

本命はプラダリア!


今回もまたしても人気になっておらず、土曜日夕方時点では5番人気。

しかし、言わずもがなご存知のことだろう。筆者と読者の方は何度もお世話になっている強い馬。この馬の強さをナメてもらっては困る。


昨年の京都大賞典(京都2400m・5番人気)でも今年の京都記念(今回と同条件の京都2200m・3番人気)でも筆者は本命に推しており、ともに見事に勝ちきってくれた。これで青葉賞に続いて重賞は3勝目。

それにも関わらず、多少イメージが地味なのか未勝利戦を勝ったとき以来、重賞(全てG2)の3勝+2着2回を含めても一度も1番人気になっていない。


しかしながら、昨年の宝塚記念では最強イクイノックスとコンマ4秒差、ジャスティンパレス、ジェラルディーナとはコンマ2秒差の6着と健闘し、2月の京都記念ではのちに大阪杯を優勝することになるベラジオオペラに快勝しており、実力的には十分にトップレベルである。


ドウデュースとジャスティンパレスは確かに手強いが、この人気ならプラダリアの実力にあやかる一手である。


いよいよ完全にサラブレッドとして完成の域に入ってきたが、本格化してきたのは四歳馬であった昨年の秋から。


三歳春の未勝利戦を勝った直後にいきなりチャレンジした青葉賞を優勝しているが、今になって見れば内容としては相手が弱すぎて「勝ってしまった」もの。

本番の日本ダービーでは5着に敗れたが、ダービー&有馬記念馬ドウデュース、G1・6勝の最強馬イクイノックス、菊花賞馬アスクビクターモア、1番人気ダノンベルーガに続く見せ場を作った。


その秋は活躍できなかったが、古馬となった日経新春杯でコンマ1秒差の3着に入ると、続く京都記念でも今や最強馬となったドウデュースの3着と連続して好走。目黒記念5着を経て、前述した宝塚記念でも超の付くトップレベルの強敵を相手に健闘してみせ、確かな実力を証明した。


狙い方のポイント欄でも述べた通り、今年の最大のテーマは阪神競馬場の内回りコースから京都競馬場の外回りコースに代替されて施行されるということ。その恩恵をもっとも受けるのがプラダリアであることは事理明白であろう。


この馬の最大のストレングスはパワー馬場の京都競馬場でのロングスパートが得意であるということ。


京都大賞典は雨上がりの重馬場になったが、前半1分13秒6→後半1分11秒7のロングスパートレースを3番手から先行して押し切り、ボッケリーニ、ディープボンドを下す強い競馬。


京都記念は前走の有馬記念を惨敗していたが、京都競馬場に替わると外伸びの馬場を内目の枠からやはり先行して、直線では外に出されるとのちの大阪杯優勝馬ベラジオオペラを競り落とす、これも強い競馬。あっさりと変わり身を見せて復活した。


このように、とにかくパワーの要る京都競馬場の外回りコースはもう得意中の得意。

タイプ的には京都と香港で大活躍し香港ヴァーズを連覇したグローリーヴェイズに近く、右回りでフラットなコースを好む。


ディープインパクト産駒でありながら「キレ者」ではないが、長くトップスピードを維持する能力は間違いなくお父さんの能力を引き継いでいるものであり、母の父のクロフネ(例:クロノジェネシス、スルーセブンシーズ)の良い影響も大きく引き出されている。

ちなみにグローリーヴェイズも怖いくらい全く同様で、ディープインパクト産駒で母の父はアメリカ系(こちらはスウェプトオーバーボード)の血統である。


「G2大将」として有名な馬は過去にもたくさんいたが、プラダリアがひと皮むけてG1馬になれるとしたら、京都競馬場で代替される今回の宝塚記念はまさに千載一遇のビッグチャンスである。

過去にはG1レースでテイエムオペラオーに5回も負け続けたメイショウドトウが初めてテイエムオペラオーを倒して悲願のG1初制覇を成し遂げたのもこの宝塚記念である。このレースはそれが起こるのだ。


そして鞍上は宝塚記念3勝・有馬記念4勝の「グランプリ男」こと池添謙一騎手。


筆者は昔から主張してきたが、G1や重賞ではその辺のリーディング上位騎手なんかよりも信頼度は断然上の上手い騎手で、G1・27勝を含む重賞97勝を誇る一流騎手である。

容赦なく二流だ三流だと指摘する筆者が「一流」と書ききるところからも信頼度は分かってもらえるだろう。


管理するのは弟の池添学調教師。今年はマッドクールをG1馬に育て上げている。


相手は強烈だが、池添学調教師x池添謙一騎手の兄弟コンビの奮闘とG1制覇に期待したい。


今年の筆者の「夢」はプラダリアである。



対抗はもちろん最強ダービー馬・ドウデュース。


秋の古馬三冠にフル出場して責任を果たし、クライマックスの有馬記念を勝ちきった。

「ダービー馬」という称号が駄馬の象徴に成り下がってしまったとすら思っている筆者にその称号を見直させた、近年では最強のダービー馬である。


イクイノックスが引退した今、日本の競馬界を引っ張っていく存在となり、宝塚記念でも中心的存在になることは至極当然である。

有馬記念を優勝しているのだから、宝塚記念に何の心配もいらないだろう。


話題になっていた追い切り映像はド迫力で、素晴らしいとかそういうレベルではなかった。


京都競馬場のこのレース(宝塚記念)を勝つと、東京競馬場(日本ダービー)、中山競馬場(有馬記念)、阪神競馬場(朝日杯FS)に続く主要4場のG1グランドスラム達成という栄誉となる。


勝たれても仕方がないだろう。相手筆頭の評価。


▲ジャスティンパレスは昨年のこのレースの3着馬であり、昨年春の天皇賞馬。


昨年は2着スルーセブンシーズに割って入られたものの、エリザベス女王杯馬ジェラルディーナを競り落として3着をきちんと確保し、続く天皇賞・秋ではイクイノックスの2着に続いて中距離でも素晴らしいパフォーマンスを見せた。


実力比較ではもちろんドウデュースの次点はこの馬で、これ以上評価は下げられない。


ここからはドウデュースとジャスティンパレスの二強の一角が崩れるか、◎プラダリアが来られなかったときにしか入り込む余地はないが、、


△ベラジオオペラは大阪杯優勝馬。過去最弱世代かもしれず救いようのない現四歳世代唯一の希望で、プラダリアを評価して本命にしている以上、京都記念でプラダリアの2着だった当馬を評価しないわけにはいかない。


△ブローザホーンは天皇賞・春で本命にした馬で、京都の中長距離ハンター。そして雨は降ればふるほど、下は悪くなればなるほどこの馬にはアドバンテージ。


△ルージュエヴァイユは今回と同条件のエリザベス女王杯2着馬で、大阪杯も2着。条件的には適性ピッタリで、川田騎手が乗っている。宝塚記念は牝馬の好走が頻発している傾向であり、侮ると痛い目に合うかもしれない。