☆米子S【L】
京都競馬場・芝1600m(外回りDコース)
3歳以上オープン/別定/
サマーマイルシリーズ第1戦
◎⑪アスクコンナモンダ
○⑭ディオ
▲⑨ノーブルロジャー
△⑥トランキリテ
△②トゥードジボン
自信度:B+
予想は馬体重の大幅な増減の有無による影響、パドックでの状態などを十分考慮の上、馬券は自己責任でお買い求めください。

世間では「暑い」とため息を漏らす人が増えてきた。
暑いの大好き派の筆者としては「いやいや、まだまだ。」という気持ちで、アイドルの配信で「もっと暑くなってほしい!笑」とコメントしたら、「信じられない。。笑」と返されてしまった。笑

さて、毎年恒例のこのすこぶる困る週がやってきた。

先週と今週は安田記念が終わって来週の宝塚記念との間のG1中休み期間。それはいいのだが、日曜日の重賞はマーメイドSしかなく、裏開催の東京でもオープンのスレイプニルSがあるのみ。
牝馬限定のハンデ戦で全ての重賞で一番信用できないかもしれないマーメイドSで読者に責任を持てる予想なんか書けないし、いくらダートが得意だとは言えリステッド競争でもなく東京2100m戦のスレイプニルSを取り上げて勝負レースにはしづらい。頼みの函館開催のメインレースは条件戦。

「今週の勝負レース」はこの米子Sかもしれない。

非重賞のオープンクラスのリステッド競争ではありながら「サマーマイルシリーズ」の初戦として毎年組み込まれる重要なレースで、ここを目指してくる馬も出てくる。土曜日に勝っておこう。

■テーマ

重賞ではなくとも、たったの4戦しかない「サマーマイルシリーズ」の初戦!

ヴィクトリアマイルと安田記念が終わったばかりのマイル路線で、だからこそ「ここを勝ちに来た」馬を狙う!

■狙い方のポイント

サマーマイルシリーズの初戦。2000シリーズ、スプリントシリーズと並行して行われるが、何しろマイル路線ではヴィクトリアマイルと安田記念がついこの間終わったばかり。トップレベルの馬はサマーマイルシリーズなど出てこないのである。
そういうこともあって、他の二つのシリーズは5レースで行われるが、このマイルシリーズは4レースのみ。それも重賞レースですらないこの米子Sを初戦に組み込んでいるという「無理矢理」なシリーズなのである。加えて今年は中京記念が小倉1800mで代替開催される(意味不明だが)ため、マイル戦は3レースしかないことになる。

しかし、そんなシリーズでも優勝してしまえば賞金は馬主に2400万円、厩舎関係者に600万円出る。他の二つ(3200万円/800万円)より安いとはいえ、例えばスプリントシリーズでは飛躍を目指して狙いにくる馬や夏馬も出てきて、後半にはスプリンターズSに向けて使ってくる実力馬も出てくることを考えれば、空き巣状態のマイルシリーズは難易度は低く優勝しやすいのかもしれない。

そのマイルシリーズの初戦なのである。ここを勝っておけばその後の戦略はかなり練りやすい。月イチで全て出る絨毯爆撃もよし、猛暑の夏を休んで仕上げ直して9月に行われる最終戦の京成杯オータムハンデを狙ってもよし。

前置きが長くなったが、つまり、勝負気配(コメントや調教)を読み取ってサマーマイルシリーズの初戦を狙いに仕上げてきたと思える馬が狙いになる。

■予想詳細

本命はアスクコンナモンダ!

昨年の初夏に勝ち上がり、最近ではようやく東京新聞杯4着、ダービー卿CT3着と重賞で戦えるまでに成長してきた。

マイルG1馬を出させたら右に出る馬はいないダイワメジャー産駒らしく、デビュー戦のみダートで下ろされた以降は全て芝のマイル路線(一度だけ1800m戦を走った以外は全て1600m)で使われ、トップレベルに極めて近いところまできている。
名門の中内田厩舎所属で、氏によるとまだ成長の見込みがあるそうだ。

1600m【4.2.2.4】。昨年の条件戦ではあるがこの京都競馬場で1分32秒4を記録しているので、時計勝負になっても大丈夫だろう。

何しろ勝負気配は抜群。5月中盤からみっちり速い時計を出して乗り込んできており、いかにもここを目標に仕上げてきてそう。

重賞で良い内容で結果を残してきて、リステッド競争に相手を落として負けるわけにはいかない。
ディオが58kgなのに対してこちらは57kgなのもアドバンテージ。実は昨年の2勝クラスで対戦があり、その時は同斤だった。

後ろからの競馬にはなりそうだが、差せる位置にいればこの相手なら差しきれるだろう。岩田望来騎手のエスコートに期待したい。


対抗にそのディオ。

アスクコンナモンダとは同世代の五歳馬で、夏の条件戦で同馬にクビ差負けると、結果的にそのクラスを勝ち上がったのは半年後の12月。しかしそこから連勝して勝ち上がると、春にはリステッド競争の東風Sを勝ちきって三連勝を飾った。

詰めて使ってきたため前走のダービー卿CTではコンディション不良か惨敗したが、間隔を開けて巻き返しにきていることは間違いないだろう。

人気のシンザン記念馬▲ノーブルロジャーは古馬との初対戦になるここが試金石。

ただし、なんとなく気持ち悪い。
シンザン記念優勝時、同じパレスマリス産駒のジャンタルマンタルと乗り馬が被った川田騎手はどちらを選ぶんだという話題になったが、あっさりジャンタルマンタルを選択した上でノーブルロジャーは毎日杯に向かい、結果としてメイショウタバルに完敗している。NHKマイルカップでは松山騎手に乗り替わって惨敗し、今回はテン乗りの坂井瑠星騎手にスイッチ。
今回1番人気になるノーブルロジャーに川田騎手が乗らないことに若干の違和感はある。

その川田騎手が騎乗するのが△トランキリテ。

レベルが高かった洛陽Sで実力馬ドゥアイズの半馬身差の2着。18頭立てのシンガリ追走から上がり最速となる末脚で16頭を抜き去るパフォーマンスは圧巻であった。
マイラーズカップははすがに相手が強すぎたが、それでも7着は評価できるだろう。差し競馬になれば。

△トゥードジボンは2番枠なので前走のマイラーズカップに続いて逃げることになると思われ、Dコース替わりで前残り傾向になれば出番も。
それまでのレースで逃げ残りが頻発したら評価を上げなくてはいけない。