☆平安S
【第31回・GⅢ】
京都競馬場・ダート1900m
4歳以上オープン/別定
◎⑧スレイマン
○⑦ミッキーヌチバナ
▲⑤ハギノアレグリアス
△⑮ヴィクティファルス
△⑭オーロイプラータ
△②ミトノオー
自信度:B+
予想は馬体重の大幅な増減の有無による影響、パドックでの状態などを十分考慮の上、馬券は自己責任でお買い求めください。

先週は土曜日の京王杯スプリングカップが▲⇒◎で決まり、日曜日のヴィクトリアマイルに向けて調子よく助走できたと思ったところがあの例外レース。
最近は積極的に乗れるようになり筆者も見直していた苦労人の津村騎手がG1初勝利を飾って苦労が報われたということ以外は救いようがない、たまにある「例外レース」。
競馬には例外がつきものであるが、それを追いかけてはいけない。当然、当たった人がいるわけで、著名人や自称:予想家が的中させたことがニュースになることもあるが、それがすごいわけではない。そういう人は間違いなく、恒常的にプラスにはなっていない。

我々が目指すべきところはそういうところではない。

月間プラス、年間の大きなプラスを恒常的に続けていき「勝ち続けていく」ことである。

■テーマ

毎回徹底!トップレベル(重賞)のダート戦はとにかく「実力」と「格」。既に実績のある馬が出てきたら、他の馬に用事はない!

■狙い方のポイント

開催のある日は毎日、朝9時台の第1Rはほぼ必ずダート戦から行われており、ダート路線の裾野は芝と同じかそれ以上に広い。
そうであるにも関わらず、例えば芝馬には三歳馬だけのG1が7つもあり、それどころか二歳馬にもG1が3つも用意されていて、古馬のG1には多彩な距離やコース、牝馬限定戦や国際招待レース、ファン投票で行われるグランプリなど、様々な条件のものがよりどりみどりであるように、あくまで日本競馬界の花形レースは芝のG1である。ダート戦は「ついで」にあるようなものだ。
ダート路線は今年から大きな体系整備が行われて地方交流G1など大きなレースを目指しやすくなったかもしれないが、それでもJRAのG1はフェブラリーSとチャンピオンズカップの2つしかない。

このように、ダート界のピラミッドは上がかなり狭く底が広い形をしており、トップレベルに勝ち馬上がっていくことは非常に難しい、狭き門なのである。
そうであるから、我々が予想するオープンクラス以上のハイレベルのレースではいつも強い馬が結果を残すことになり、結果、同じ馬の名前がいくつも新聞に載っていることになるのである。

つまり、重賞優勝馬・連対馬のように既に実績のある馬が出てきたら、他の馬は余程でないと太刀打ちできず、通用しないことになる。

印を付けた馬は直近でダート重賞を勝つか僅差の2着・3着に入った馬と、G2の東海S5着馬のみ。
ダート重賞はこういうやり方で当たるはずである。

フェブラリーSは重賞すら勝っていない馬が勝った?
あれは極めて稀な例外ケース。2着馬は芝馬、3着も近走ダート重賞を勝っていない馬だった。有力馬がこぞって海外遠征で抜けるダートG1はどうかと思う。

■予想詳細

本命はスレイマン!

前走2着だったアンタレスSはほとんど勝っていた極めて惜しい競馬で、大外枠から積極的に番手にビッタリ付けて追走し、直線でもう抜け出して先頭へ立って粘っていたところを太宰騎手のミッキーヌチバナにわずかに交わされてしまった。しかし、スレイマンの競馬自体はとても強いものであった。
現在の時点で今年まだわずか3勝しかしていない泡沫騎手の太宰騎手が近年最高のパフォーマンスでなんと8年ぶりの重賞制覇を飾ったもので、もう一度やったらスレイマンが勝っていたと思われる。

今回は舞台が阪神競馬場から京都競馬場に替わる。

京都では5走前の平城京Sで惨敗(9着)しているが、戦歴を見ると3ヶ月間隔を空けたその次走から阿蘇S(OP)でキングズソード(のちのJBCクラシック馬)の2着⇒福島民友カップ(L)3着⇒門司S(OP)4馬身差の圧勝⇒アンタレスS(G3)クビ差2着と、パフォーマンスが一辺している。

当時既に五歳馬だったのに何があったのか。

競馬新聞の馬柱をよーく目を凝らして、老眼の方は眼鏡をかけて見てみれば分かる。

阿蘇Sから「ブリンカー」を付けたのだ。【B】と書いてあるだろう。「チークピーシーズ」という馬具から変更したことで、より前方への集中力が増し、きちんと走れるようになったのである。

所属は一流厩舎である池添学調教師のところ。
筆者が入れ込んでいたジェンティルドンナの弟に当たる良血馬である。なんとか調教師を含めて陣営が一丸となって勝てるように考えて工夫してきた結果、馬具の変更が実を結んだのだ。

ノーザンファーム生産xサンデーレーシング所有x池添学厩舎xキングカメハメハxドナブリーニ(ジェンティルドンナの母)。六歳馬となったが、あとは重賞のタイトルを手に入れるだけである。
勝ちきるぐらいでないと、帝王賞にもチャンピオンズカップにも出られないかもしれない。期待したい。


対抗にミッキーヌチバナ。

前述したように前走のアンタレスSは太宰騎手一世一代のベストパフォーマンスによるもので、あれをもう一度やれというのは難しいと思うが、3走前のベテルギウスSでものちのフェブラリーS馬ペプチドナイルの僅差3着があるように、実力はもちろんある。

▲ハギノアレグリアスは昨秋シリウスS優勝馬。

というより昨年のこのレースで筆者が本命にしていた馬で、グロリアムンディに快勝されて負けたもののきちんと2着に入ってくれていた。

前走のアンタレスS(3着)もミッキーヌチバナ、スレイマンより1kg重い58kg背負っており、伸び負けたとはいえ内容は良かったと言える。

もっと人気になって欲しかったのだが、、笑

△ヴィクティファルスは前走のアンタレスSはよもやの大惨敗を喫して驚いたが、芝で伸び悩んでいたこの馬がダートに転向した3走前の太秦Sが京都1800mで快勝。次走の東海S(G2)でもウィリアムバローズの3着に入り、それがフロックでないことを示していた。

前走惨敗の理由がハッキリ分からないが、度外視できる何かがあったとして取り返してくるなら。

△オーロイプラータはその東海S5着馬。追い込みがはまれば。

△ミトノオーはマーチS2着馬。地方交流G1を含めて地方重賞を渡り歩いてきた馬で、中山競馬場であれば中央競馬でも結果を残している。
さすがにこういう戦歴なので小回りコースの方が向いているとは思うが、侮れない。


さて、今回の「■狙い方のポイント」。
実は大半部分が昨年の記事の丸写しである。笑

筆者は今日も午前中は仕事がある。
土曜日の重賞予想記事は掲載がどうしても遅くなり書ききれないときもあるが、昨年の記事を見れば予想のやり方は分かる。きちんと理解できれば筆者の本命馬も想像がつくだろう。

そのためにレースの攻略法をいつも長々と「■狙い方のポイント」として書いているのである。