☆大阪杯
【第68回・GⅠ】
阪神競馬場・芝2000m(内回りBコース)
4歳以上オープン/定量
◎⑤スタニングローズ
○②ローシャムパーク
▲①ミッキーゴージャス
△⑧プラダリア
△⑪ベラジオオペラ
自信度:B-
予想は馬体重の大幅な増減の有無による影響、パドックでの状態などを十分考慮の上、馬券は自己責任でお買い求めください。

今週はまず冒頭に、改めて。

いつも言っているように、競馬の実力がきちんと付くかどうかは「予想(予習)よりとにかく復習」。これは競馬に限った話ではなく、勉強でも、仕事でも共通の話だと思っている。

「公○式」という学習塾があるでしょう。
あくまで筆者の経験だが、小学校・中学校時代にあそこに通っていた同級生はほぼ全員、成績は良くなかった。
単元をクリアするとどんどん先に進めるシステムらしいが、結局のところ「身についていなかった」のだ。
「方程式知ってる!」「因数分解知ってる!」と、予習は終えていたはずなのに、いざ学校の授業が追い付くと、結局は中身を理解しきれていなかったがために応用問題には対応できず、最後には平均以下の成績になっていた。「復習」する力は身に付かなかったのである。

ここのブログでは当然、競馬予想(予習)しか載せていないが、筆者はレースが終わったあとにその数倍の「復習」を重ねている。
予想の段階でたくさんの時間と労力をかけて論理的な根拠をこれだけ並べつらえて、その数倍である。
その辺の予想配信者とはレベルが違う。

ここに書いていることは筆者がこのブログを書かなくなっても予想力と、競馬を理解することでレースが終わった時に考察できるようになる「復習力」が付くようになれる参考書のようなもの。競馬は頭が良くないと勝てない。それは「考える力」である。
筆者自身は一銭にもならない予想記事など書かなくてもいい。毎週たくさん勝っているのだから。

筆者と皆さんではレベルが違う。意見は受け付けないし、失礼な養分さんは見なくていい。
「見てください」などとは思っていない。

■テーマ

フェブラリーSと同様、今では2017年にG1に昇格したはしたものの「ドバイワールドカップミーティング」と丸かぶりの「なんちゃってG1」。傾向的にはかなり特徴的で、それを理解しているかどうかのレース!

■狙い方のポイント

産経大阪杯(G2)だった時代から2017年にG1に昇格して今年が8回目の開催になる。

「何を知ったことを」ではない。

かつてはスーパークリーク、トウカイテイオー、メジロマックイーン、タイキブリザード、マーベラスサンデー、エアグルーヴ、、21世紀になってもネオユニヴァース、メイショウサムソン、ダイワスカーレット、オルフェーヴル、、など、錚々たる名馬が勝ち馬に名を連ねてきた「最強のG2」であったが、1996年にドバイワールドカップが創設され、その後は現在のドバイシーマクラシック、ドバイターフなどが整備されて「ドバイワールドカップミーティングデー」が施行されるようになると、せっかくG1に昇格した大阪杯は皮肉なことに「最強のG2」から「なんちゃってG1」に格下げとなってしまった。

イクイノックスは大阪杯には見向きもせずドバイに旅立ち、そこで圧勝して世界最強馬となった。
今年で言えば最強牝馬のリバティアイランド、有馬記念を制したダービー馬ドウデュースの他、スターズオンアース、ジャスティンパレス、ナミュールなどが遠征し、春の中距離G1として設定されている大阪杯はカラッポになってしまっている。
ダートの話でも、ウシュバテソーロとウィルソンテソーロの激突がフェブラリーSではなく異国の地で行われるという奇妙な事態になってしまい、結果、フェブラリーSはG1レベルとは言い難い馬と騎手が勝ってしまうレベルの低いレースになってしまった。

そう、「現在の大阪杯は信用してはならない」のだ。
三歳馬で天皇賞・秋と有馬記念を勝ったばかりのエフフォーリアが惨敗して以降も走らなくなったのも大阪杯である。
クエスチョンマークの付く馬(騎手)が激走して荒れる可能性がある。

ただし、傾向としてはハッキリしている。

・最近は牝馬が楽に牡馬に勝てるようになった。
・阪神競馬場の内回り2000mという条件を既にクリアしている馬が大活躍。
・近年の連対馬のほとんどが関西所属馬。
・もうさすがに現四歳馬は信用できない。過去最弱のウンコ世代だろう。

■予想詳細

本命はスタニングローズを狙う!

正直もっと人気薄になるかと思っていたが、さすがにそういうわけにはいかなかったか。
高松宮記念で自信の本命に推したルガルで負けた西村惇也騎手にもう一度チャンスを与える。取り返してもらう。笑

阪神競馬場で行われて今回と同条件であった一昨年の秋華賞馬。その三歳馬であった一昨年はこぶし賞、フラワーカップと連勝してオークスに参戦すると、10番人気ながらスターズオンアースとは僅差の2着。
秋は秋華賞を勝ちきると、秋華賞では筆者の本命に応えてナミュール以下を下して優勝した。

これがこの年5戦目だったことからお釣りはなくエリザベス女王杯は惨敗したが、三歳牝馬にはただでさえタフ過ぎるたったの一ヶ月後の間隔で連続坂超えとなる阪神競馬場で距離は2200mに延長。それが重馬場だったわけで、戦える余地はなかった。筆者は一転して評価を落とし、代わりに12番人気のライラックを本命にして的中させた。

年が明けて昨年は中山記念5着ののちヴィクトリアマイルは出遅れて12着と奮わず、その後は10ヶ月休養していた。

今回はしっかり休養してここを目標に仕上げて出てきており、スターズオンアースやナミュールと僅差だったことを考えれば実力は上。

ノーザンファーム生産のサンデーレーシング所属馬で栗東・高野厩舎所属という点でも文句はなく、血統はキングカメハメx母の父クロフネでローズ一族。阪神競馬場は秋華賞を勝った舞台で万全である。


対抗はローシャムパーク。

関東馬であることと戸崎騎手が関西で乗ることが気になって本命にはできなかったが、実力は十分。

戸崎騎手はリーディング上位騎手の中では過剰評価の騎手で、著しく判断能力に欠ける、端的に言えば「頭の悪い」騎手。筆者に言わせれば剣道のクラブかなんかと片手間でやっているので人間的に評価できない部分があり、そもそも関西圏では活躍できない。
ただし、ソングラインのように「捕まっていれば勝てる」馬に捕まっていれば勝てることもあるので、そうなれば。

▲ミッキーゴージャスは人気はないが、三連勝で愛知杯を勝っており、こういう馬の評価を落としてはいけない。

四歳馬はトップレベルで古馬とぶつかり始めての成績が目も当てられず、さすがにもう見限るしかない。信じられない。この世代であれば同舞台のチャレンジカップを勝っている△ベラジオオペラだろうが、これも△プラダリアと互角と考えればともに△が妥当。