☆阪神大賞典
【第72回・G2】
阪神競馬場・芝3000m(内回りAコース)
4歳以上オープン/別定/天皇賞・春TR
◎⑥テーオーロイヤル
○①プリュムドール
▲⑬シルヴァーソニック
△⑫ディープボンド
△②ブローザホーン
△⑩サヴォーナ
自信度:B+
予想は馬体重の大幅な増減の有無による影響、パドックでの状態などを十分考慮の上、馬券は自己責任でお買い求めください。

筆者は今日はぴあアリーナみなとみらいにて昨日の柏木由紀さんの卒業コンサートで話題の春コンサート2公演に参戦。筆者にとっては今日の2公演の方が圧倒的に重要なので、予想記事に関しては簡易バージョンにさせていただきます。
それでも阪神大賞典もスプリングSも重要なレースなので両方とも書くつもりなので、ありがたーい気持ちで読んでいただきたい。笑

■テーマ

阪神大賞典はスタミナ自慢のステイヤーにおける総合力自慢No.1を決める「最高峰」のレース!
⇒このレースより距離が長い天皇賞・春やダイヤモンドSよりもとにかく「スタミナ」が大事。その中で一番速く走れる馬を狙う!

■狙い方のポイント

日本で行われるJRAの番組のうち、重賞競走で距離が長い順に並べると、

3600m:ステイヤーズS(G3)
3400m:ダイヤモンドS(G3)
3200m:天皇賞・春(G1)
3000m:菊花賞(G1)※三歳限定戦
3000m:阪神大賞典(G2)
2500m:有馬記念(G1)……と続く。

もちろん、菊花賞馬など長距離馬が狙う最高峰のレースは天皇賞・春なのだが、舞台は平坦の京都競馬場。
つまり、ダラーっと助走が長く2週目の後半からのスピード比べになることが多く、純粋なスタミナ勝負にはならない。日本ダービーや天皇賞・秋で活躍できるようなトップレベルのスピード能力があれば、スタミナは「足りれば」いい。
昨年の天皇賞・春は今日のレースも走るステイヤーの実績馬ディープボンド(2着)とシルヴァーソニック(3着)が、天皇賞・秋でイクイノックスに続いたジャスティンパレスに赤子の手をひねるがごとく一蹴された。スピード能力が違いすぎたのだ。

そうなると、純粋な長距離馬の最高峰のレースはどのレースか。
まぁ、本当のマラソンランナーの活躍の場はステイヤーズSなのだろうが、あれは昨年の予想記事にも書いた通り、それこそ中長距離馬では話にならない超長距離馬のスタミナ持久走。人間でいえば本当に「マラソン」になる。
ダイヤモンドSは天皇賞・春と同じ。平坦な東京競馬場なので、2週目の長い直線に向かう3コーナーまでは長い助走で、そこからのよーいドン。

そうではなく「長い距離を一番速く走れる」総合力比べになる最高峰のレースがこの阪神大賞典である。
人間でいうならば10000mやハーフマラソンになるだろうか。

ジャパンカップや宝塚記念、日経新春杯などのレースでも活躍できるスピード能力もある程度必要で、そうでありながら、阪神競馬場の内回りコースをグルグル追走しながら直線の坂を二回登り、その上で3000mの距離を走りきるスタミナとパワーが必要。「総合力」勝負になる。

そして、総合力が問われるというレースの特性上、リピーターが何度も出現するレースでもある。そのため実力比較はしやすい。

■予想詳細

本命はテーオーロイヤル!

例えばタイトルホルダーが全盛期にこのレースに出てきていれば圧勝で連覇したはずだが(同馬は日経賞⇒天皇賞・春というローテを好み、言わずもがな日経賞は連覇した。)、一昨年「阪神競馬場で代替開催」した天皇賞・春でタイトルホルダーに続いたディープボンドとテーオーロイヤル、そしてディープボンドと接戦してきたシルヴァーソニック。この3頭はトップレベルで互角と見ていいだろう。この時は京都競馬場での開催時よりもきちんとスタミナが問われている。

リピーターレースだと上で指摘したが、ディープボンドはこの阪神大賞典を3年前と2年前に連覇した馬であり、シルヴァーソニックも既に2年前に3着に入っている。

そう、「3年前と2年前」なのだ。現在、ディープボンドは7歳。シルヴァーソニックは8歳。
ディープボンドは有馬記念でも2着したようにコントレイル世代のNo.2として頑張っていたが、さすがに衰えが見られる。全盛期とは違う。
シルヴァーソニックは昨年の天皇賞・春以来、球節炎で8ヶ月休んでおり、天皇賞・春に向けた始動戦としてのレース。陣営のコメントも「前哨戦としてはきちんと仕上がった」といういかにもなコメントで、無理はしないだろう。

そうであれば、まさに今が完成期と言える六歳馬のテーオーロイヤルを狙うのが最も自然かつ賢明な選択になるだろう。

京都競馬場の改修工事に伴う開催休止により天皇賞・春も阪神競馬場で代替開催していたが、それをされてしまっては総合力最高峰レースを標榜していた阪神大賞典の立つ瀬がない。笑
その阪神競馬場開催だった2年前の天皇賞・春では既に述べたようにタイトルホルダーが圧勝したが、2着ディープボンドと僅差の3着に続いたのが当時四歳馬のテーオーロイヤルであった。

青葉賞を負けてしまったため日本ダービーと菊花賞には間に合わず、秋にじっくり条件戦の兵庫特別と尼崎Sを勝って年明けを待って、ダイヤモンドSで重賞に初挑戦するとこれを楽勝。その勢いでの天皇賞・春へ参戦し、十分に結果を残したものになった。

その後は適鞍もなく不利もあって、ジャパンカップ14着の後には骨折が判明。一年近く休養することになって五歳時を秋まで棒に振ってしまったが、アルゼンチン共和国杯で復帰しそれなりの格好を付けると、ステイヤーズS2着、ダイヤモンドS優勝とトップステイヤーとして完全復活を遂げてみせた。


相手関係に関してディープボンドとシルヴァーソニックについては前述した通り。

一昨年のステイヤーズSでシルヴァーソニックと僅差に続いた○プリュムドールを上に置いた。
テーオーロイヤルと同じく長期休養後にアルゼンチン共和国杯で復帰し、万葉Sでは展開が向かず負けたとはいえ1番人気を背負っている。

△ブローザホーンが怖いといえば怖いが、時計が速くなり格が上がる阪神大賞典まで通用するかどうか。

勝ちが見えた日経新春杯でサトノグランツとともにブローザホーンに差された△サヴォーナは無印でも良かった。
日経新春杯でも明け四歳の実績馬2頭が一瞬にして交わされる形になったが、有馬記念や中山記念の皐月賞馬ソールオリエンスしかり、先週の金鯱賞での菊花賞馬ドゥレッツァしかり、いよいよこの世代は「本物のクズ世代」かもしれない。

【追記】昼のコンサートが終わってみたら関西で雨が降っていて阪神競馬場は既に芝も稍重になっているという奇想天外な怪奇情報に接して唖然、、とりあえず、ブローザホーンの評価をやや上げて、少しだけ頭も考えた抑えを考慮してください。