☆アネモネS【L】
中山競馬場・芝1600m(外回りAコース)
3歳オープン/牝馬/馬齢
◎④サクセスカラー
○⑧ラヴスコール
▲①キャットファイト
△⑨コスモディナー
△⑩エリカエスティーム
自信度:B+
予想は馬体重の大幅な増減の有無による影響、パドックでの状態などを十分考慮の上、馬券は自己責任でお買い求めください。

今日は重賞が2本立て。一番注目されるのは昨年の菊花賞馬○ドゥレッツァと昨年の優勝馬でここを勝ってから札幌記念圧勝、天皇賞・秋3着、海外(香港)でも活躍した◎プログノーシスのガチンコ対決になる金鯱賞だが、今ついでに印を付けて書いたことが予想の全てで、馬単の表ウラ(と、ドゥレッツァが飛んだとき用ににプログノーシスの単勝)でも勝っておけば当たるので、記事を書く意味がない。

残るのはフィリーズレビューなのだが、あれは過去に荒れまくっていることや歴代の勝ち馬、連対馬を見ても、とてもではないが「桜花賞の前哨戦」とは言い難いレベルのレース。筆者はG2だと思っていない。今年はコラソンビートが勝たなくてはおかしいと思うが、そうならないのがフィリーズレビューである。

しかし、大丈夫だ。毎年この週はアネモネSがある。
フィリーズレビューとともに桜花賞の出走権が与えられるトライアルレースだが、こちらは重賞ではなくあくまでオープンのリステッド競争。確かにレベルが低い年はとことん低いが、ディアドラやチェッキーノ、ソーマジックのような大物がここを使って出世したこともある。フィリーズレビューにそれはない。
フィリーズレビューがG2、アネモネSがOPは筆者は納得していない。両方G3が正しいだろう。

今年は三歳のマイル戦線に関していつも筆者が推奨するオススメの狙い方のルートにハマっている、十分に素質を感じられる馬が出てきた。
阪神の内回り1400mよりも中山の外回り1600mの方が狙いやすい。今日はアネモネSを採用したい。

■テーマ

牝馬の出世レース、クイーンカップ好走は素質の証!

■狙い方のポイント

アネモネSは中山1600mで行われる牝馬限定戦。桜花賞トライアルとして行われ、2着までに入ると優先出走権が与えられる。

そう、「牝馬のマイル戦」なのだ。

牝馬路線では阪神ジュベナイルフィリーズ、チューリップ賞、そして本番の桜花賞というトップレベルのメインルートは全てが阪神1600mという舞台で行われる。昨年のリバティアイランドもその全てのレースを使っていた。

そうなると、どうなるか。
早くからデビューしていたが勝ち上がれなかったわけではなく、ただ単純にデビューが遅かっただけの素質馬がそこに入り込む余地がないのである。いくらなんでも新馬戦からいきなりチューリップ賞に混じって、既にG1での最上位の戦いを経験してきた実績馬の中に放り込まれてはしんどい。

そういった「将来的に活躍できそうな素質馬」が出てくるのがクイーンカップである。
ここで活躍できると、少なくとも三歳マイル戦線、あるいはこのあと距離の融通が効けば長い距離でも活躍できる証となる。(EX参照)
筆者は毎年毎年、クイーンカップ予想は欠かしたことはなく、その後のマイル戦線のレースで必ず「クイーンカップ組は買いだ」と言い続けてきた。

EX)
2023年:①ハーパー、②ドゥアイズ、③モリアーナ
2022年:②スターズオンアース
2021年:①アカイトリノムスメ、③ククナ
2020年:②マジックキャッスル
2019年:①クロノジェネシス
2017年:②アエロリット
2016年:①メジャーエンブレム

今年はクイーンカップで着順・着差以上にかなり強い競馬をできた馬が出てきた。格好の狙い目だと思っている。

■予想詳細

本命はサクセスカラー!

年が明けた1月8日の新馬戦でこの中山1600mでデビューすると、好位からあっさり抜け出して楽勝。
勝ち時計1分33秒9は前日に行われたフェアリーSでイフェイオンが記録した1分34秒0よりも速かった。

そしてここが大事で、デビュー戦で一発回答した直後にクイーンカップに出てきたというところ。
陣営が「この馬はやれる!」と期待して桜花賞やその先のNHKマイルカップを目指せると判断していることの証左である。

そのクイーンカップが行われた日を思い出していただきたいが、あの日は超の付く差し馬天国。特に強風が吹いていたようなこともなかったが、どういうわけか前に行った馬は総崩れで、一日中差し馬と追い込み馬がガリガリ飛んできていた。
それを最内枠から番手のインにピッタリ付けると、多少行きたがる素振りも見せながら直線を迎え、そこから東京競馬場の長い直線を長い脚を使って粘る粘る。
インを突こうとしかけたところ逃げ馬がインに戻ってきたため外に転換するシーンもありながら一時は抜け出して押し切れるかとも思える見せ場を作った。
最後はあの日の傾向通り外から3頭差してきたので4着まで落ちたが、これが楽勝した中山競馬場に戻ってあの機動力で抜け出してしまえば、このメンバーならおよそ付いて来られそうな馬は見当たらない。

今年はリバティアイランドがいるわけでもなく、先週のチューリップ賞があの有り様だったので、ここで勝ちきれるなら桜花賞やNHKマイルカップを目指せるだろう。
また、ロジャーバローズ(父ディープインパクト)xフランケルなのでこのあとの距離は伸びていいはず。将来的にはクロノジェネシスになってほしい。


対抗にラヴスコール。

◎サクセスカラーがデビュー勝ちした前日のフェアリーSではイフェイオンの半馬身差の3着。時計も1分34秒1なら優秀で、内容的にも最内枠から馬群を捌いてきてのものなので良い内容であった。

▲キャットファイトは○ラヴスコールのさらにその半馬身差にいた馬。今回と同条件のアスター賞で1分33秒1の二歳レコードを記録して大楽勝したこともあり(あれは何だったんだ?笑)、この評価。

△コスモディナーは阪神JFとクイーンCというトップレベルのレースを使ってきた馬。好走してきたわけではないが、大崩れしたわけでもなく、メンバーレベルが落ちたここなら2着3着まではなくはない。

△エリカエスティームはこの条件で33秒5での勝ち時計があることを評価。