☆シルクロードS
【第29回・G3】
京都競馬場・芝1200m(内回りBコース)
4歳以上オープン/ハンデ
◎④ルガル
○⑬アグリ
▲⑰オタルエバー
△⑯トゥラヴェスーラ
△⑫メイショウソラフネ
自信度:B
予想は馬体重の大幅な増減の有無による影響、パドックでの状態などを十分考慮の上、馬券は自己責任でお買い求めください。

クリスマスにコロナ感染してグッタリしているうちに年末年始は気付いたら終わっていた筆者。
競馬の方も年始の三連休競馬は今振り返ってもイマイチしっくり来ない結果であったが(筆者が療養で鈍っていたというより、競馬が変だった、、)、回復してきた翌週の愛知杯的中から本命馬は1着2着2着1着。先週の東海Sでは◎○△の気持ち良い的中となった。

そんな中で迎えた今週はシルクロードSと根岸S。
当然、どちらかを選ぶのであれば勝負は筆者の得意な古馬のダートの別定重賞である根岸Sなのだが、今年は短距離重賞の予想記事にも力を入れたいと思っており、今週は二本立て。

その意味は「近年は短距離G1は開催されていない」と筆者が表現している程、近年の短距離界は低迷に低迷を重ねて真冬の厳寒期に突入しており、元々好きだったスプリント戦を嫌いになってしまいそうなこと。ここ数年はG1もオフシーズンのローカル重賞のような結果で、乗っている騎手ですら二流以下の騎手でも活躍できてしまっている。

しかし、いつかは春は来るものである。
短距離王国の香港競馬すらも制圧したロードカナロアを輩出した日本の競馬がずっと低迷したままのわけがない。希望も込めて、筆者もそろそろスプリント戦を見直していきたい。

■テーマ

京都に戻ってきたシルクロードS。
内側の芝が荒廃していてパワーがいる今の京都競馬場にフィットする馬を狙う!

■狙い方のポイント

4年ぶりに京都競馬場に戻ってきたシルクロードS。

京都競馬場の工事休止期間中、思えばローカル競馬場のG1(筆者は中京競馬場で開催する限り、高松宮記念はG2に格を落としてもいいと思っている)の前哨戦をローカル競馬場でやっていたのだから、レベルが落ちきるのも仕方がないかとでも言いたくなるのだが、ともかくシルクロードSが京都に戻ってきたのは大歓迎である。

現在の京都競馬場は内側の芝が大きく荒れていて、土曜日の競馬では全馬が内を大きく空けて走るレースが見られた。
重たくパワーが必要な芝であることは間違いなく、大きく内側を空けることになれば「内枠の馬が殺される」というよりはむしろ「外枠の馬が大きく外を回されすぎて圧倒的に不利」という状況になる。
位置取りが後ろになり外を回される馬に注意して、パワーの裏付けがあり、自在に位置を取れて伸びてこられる馬を狙いたい。

■予想詳細

本命はルガル!

昨年、三歳春の短距離重賞である葵Sでビッグシーザー本命で大勝負しルガルを対抗に据えていたが、筆者は「低迷するスプリント界を変えるのはこの世代だ」と豪語していた。
(レースはとんでもないロケットスタートを決めたモズメイメイが1着、ルガルが2着、ビッグシーザーが3着)
ルガルもビッグシーザーも歴戦の古馬と対戦するようになった秋以降はさすがに苦労していたが、スプリンターが完成するのは四歳になってから。ロードカナロアも三歳秋から重賞を勝ってはいたが、G1を無双するようになったのは四歳秋のスプリンターズSからだった。

ルガルは昨年の秋の段階でスワンSを1馬身差4着、京阪杯でトウシンマカオの2馬身差2着。既にトップクラスで戦えることを証明しており、いよいよ今年は勝負の年。

昨年の春にオープンしたはずの京都競馬場がよほど合うと思われているのかオープン直後からこだわって京都を使ってきており、なんと既に5戦も経験。古馬と戦いながら1勝・2着3回の4連対。負けた1回も前述スワンSの僅差4着なので、文句なしだろう。
また、不良馬場だった橘Sでの圧勝がありパワーは十分で、スプリンターらしく先行して前に襲いかかる競馬ができる自在性もある。

先行して仕掛ける競馬においては筆者は全幅の信頼を置く西村惇也騎手騎乗で、管理するのは昨年のトップステーブルである杉山晴紀厩舎。
パワーがあり1400mでも走れるスタミナもあるので勝てばもちろん高松宮記念に行くだろうが、ここまで京都にこだわっている戦歴を見ても、大目標は右回りの秋のスプリンターズSだろう。ここで一つ目のタイトルを取って賞金を加算しておくことの意味は大きく勝負気配はプンプンである。


対抗にアグリ。

本来、ここ数年のスプリント界はナムラクレアとこのアグリが引っ張らなければいけなかったが、両馬合わせてなんと無冠。
カラヴァッジオxウォーフロントで日本の短距離でトップに立てというのがそもそも無理筋だったのかもしれないが、阪急杯以降は勝ちきれなかった。高松宮記念が1400mに変われば勝てるかもしれないが。

いつも差してはくるので対抗に据えたが、嫌な言い方になるが例えばここでは好走しても本番で人気を吸って沈んでほしいタイプなので、ここでは最大に評価して対抗まで。

▲オタルエバーは連勝でリステッドのラピスラズリSを勝利。戸崎騎手から根岸Sのエンペラーワケアを降りることになった松山騎手にスイッチしたのは好材料で、重馬場の北陸Sを勝っているようにパワーもある。外枠をクリアできれば。

ずっとお世話になってきてG1で本命にしたこともある△トゥラヴェスーラもついに明け九歳馬。
とはいえ京阪杯でも◎ルガルとはコンマ1秒差の4着とまだまだ元気で、昨年の高松宮記念は不良馬場で直線で外を走る馬が大半の中、唯一最内のラチ沿いを粘走して3着にねじ込んで見せた。パワーは十分。

△メイショウソラフネは人気はないが淀短距離Sでビッグシーザーに続く2着。京都競馬場は走る。