☆京成杯
【第64回・G3】
中山競馬場・芝2000m(内回りCコース)
3歳オープン/馬齢
◎⑥アーバンシック
○⑮ジュンゴールド
▲⑭ダノンデザイル
△⑪マイネルフランツ
△③レイデラルース
自信度:A
予想は馬体重の大幅な増減の有無による影響、パドックでの状態などを十分考慮の上、馬券は自己責任でお買い求めください。

本日は予想記事は二本立て。

東の重賞は全く毛色が異なり、皐月賞と同じ条件で行われる三歳馬のクラシックトライアル重賞の開幕戦。
以前は素質馬はこの時期はまだ休んでいて出てこなかったためあまりレベルの高いレースにはならなかったが、昨年はここを1戦1勝馬で勝って直行した皐月賞を優勝したソールオリエンスとNHKマイルカップ馬のシャンパンカラー(京成杯では3番人気6着)を輩出し、今日の日経新春杯で本命にしたサヴォーナも出走していた(7番人気4着)。

今年も期待できる素質馬が出走してきており、中でも一頭、今年のクラシックの中心で活躍できると思っている馬が出てきたので狙ってみたい。
個人的にはもしかしたらこの人気で買えるのは今日が最後になるかもしれないと思っている。

■テーマ

三歳クラシック前哨戦の開幕戦。
クラシックトライアルは素質馬が出てきたら徹底的に狙うこと!

■狙い方のポイント

前述したように昨年は大当たりが二本も入っているようなレースになり、今年もそれを感じさせる素質馬が出てきたため大きく狙うが、その前は良くても重賞でたまに名前を聞く程度の小当たりしか入っていない年もあった。例えば一昨年はここを勝ったオニャンコポンで精一杯。
たったの二週間前までは「二歳馬」で、既に実力を示している有力馬の多くは二歳G1に走っていたのだから当然である。

ただし、あくまで大目標は二歳G1ではなく三歳クラシックである。皐月賞、そして日本ダービー。牝馬ならまずは桜花賞。
したがって、二歳G1には目もくれず、多少デビューが遅くなってでも実力を付けて本番に向けて計算してレースを使うという陣営が増えてきたのだろう。皐月賞と同じ条件であるこの京成杯は、きちんと勝ちきることができれば、余裕を持ってプランを立てられる。昨年のソールオリエンスのようにキャリア3戦目で皐月賞に直行するという選択肢も出てくるのだ。

ただし繰り返すが「勝ちきることができれば」なのだ。
馬の将来を潰すことにかけては天才的な戸崎騎手が素質馬ドゥラドーレスの毎日杯をとんでもないミス騎乗で3着に落として賞金を稼ぎ損ね、春のクラシックを棒に振ったことは記憶に新しいが、負けてしまうとプランが白紙になる。

従って、明らかな素質馬が出てきた以上はきちんと仕上げて勝ちにきていると見ていい。
そこを徹底的に狙うのである。

■予想詳細

本命はアーバンシック!

年末のホープフルSでは牝馬のレガレイラが大外からブチ抜いて牡馬を一蹴して勝ちきったが、同馬のお父さんはスワーヴリチャードでお母さんはロカ(父ハービンジャー、母はディープインパクトの妹ランズエッジ)。
ちなみに上記で登場したドゥラドーレス(戸崎騎手から乗り替わって秋は無事に菊花賞に出走して3番人気4着)はレガレイラの兄に当たる。

何故レガレイラの話をしたのかと言えば、アーバンシックは父スワーヴリチャードx母エッジースタイル(ロカの一つ下の妹)。
つまり、レガレイラとはいとこに当たり、共通の祖母はディープインパクトの妹ということになる。

競馬の世界ではスワーヴリチャードxハービンジャーxディープインパクトの妹という血統構成は「ほとんど同じ馬」と表現してもよく、牝馬と牡馬の違いこそあれ、レガレイラが半月前に全く同じ距離・競馬場でG1を制覇していることを考えれば、アーバンシックが同じようなパフォーマンスを出せる期待度はかなり大きい。

そしてもちろん血統背景だけで本命にしているわけではなく、その絶対的なポテンシャルをまざまざと感じさせられたのが前走の百日草特別。
以前から出世レースとして名高いレースではあったが、その内容は前半60秒8のスローペースを後半から徐々にペースアップして11秒7→11秒5→11秒3と加速ラップでゴールするというレースを後方のおよそ届かなさそうな位置から豪脚を披露して強襲。加速ラップをドン尻から飲み込むという離れ業で勝ちきってしまった。

まだゲートが安定しないため後方から運ぶことにはなりそうだが、それをもってしても末脚だけでなんとかしてしまいそうな強烈な武器を持っており、ドゥラメンテの登場時のようなインパクトを残して勝ちきってくれそうな大きな期待を感じられる。


本記事は本命馬の解説のみとさせていただきます。