一生言ってろ

妻が、これほどまでに話にならないとは、予想だに出来なかった。

自らの身の保身、Kへの思いが複雑に入り乱れ、自分の意思すら選択できない。

いい大人、そんな事があるのだろうか。もしや、まだ、妻は自分のした事が整理出来ずに、事の重大性に気付いていないのか?


このままでは、埒があかない。
ならば、Kと同様に尋問し、妻に罪を認めてもらうしかない。

罪に気付けば、妻の決断も明確になるだろう。

しかし、ここまでしなければならないのか。

本当に、情けない。











「Kにも聞いたが。

改めて、お前の口から答えてくれ。

Kとの体の関係はいつから?

きっかけは?

どこで?」