今月から

不動産賃貸の営業(正社員)に

転職した人が、

①不動産業について、

思っていたのと違うし、

②職場の環境に馴染めないので、

5日連続で仮病を使って欠勤した

と言う。

 

欠勤の直接的な原因は、

同僚とのやりとりの食い違いや、

電話応対に文句をつけられたこと

などだそうで、

「周囲の社員とどう接したらいいか分からなくて、出勤できなくなるという日々の繰り返しで、こんな自分が嫌になっています。もう消えてしまいたいです」

と言っている。

 

不動産業界に見切りをつけて

先日

スイミングスクールの受付事務の面接を受け

合格したが

派遣なので、

40歳手前で掴みとった

今の正社員を辞めるのはもったいない(この仕事を辞めたら今後もう正社員は見つからないかも)

とも考えてしまい、

悩んでいるそうだ。


ネットを見ると、

「不動産業界は体育会系」

などと載っており、

どちらかというと

細やかな性格の自分には

そもそも合わない業界なのか、

とも感じていると言う。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「不動産業について、思っていたのと違う」というのは、

「体育会系だから、細やかな性格の自分には合わない」

ということなんだろうか。


しかし、

悩みの内容を見ていると、

体育会系云々よりも、

この人自身の

性格的な問題の方が

大きいような気がする。


いくら

「細やかな性格」だからといって、

パワハラでもないのに

仮病で5日連続欠勤というのは、

あり得ない。

私も内向的な性格で、

小さなことをくよくよ悩んでしまうが、

仮病で欠勤したことはない。

 

ただ、

気をつけなければいけないのは、

「自分がこうだから、相手もこうあるべきだ」と思うこと。

外交的な人から見たら、

私なども歯痒くて

見ていられないと思われるだろう。

自分の基準で

相手を判断するものではない。

 

この人も、

正社員が向いていないのなら、

スイミングスクールの

受付事務のほうがいい。

派遣でも仕方ないと思う。


仮病で5日も欠勤しては、

会社にも迷惑をかけることになるし、

この人自身も生活ができなくなる。

 

自分に合った職場環境を見つけるために、

派遣という働き方も

いいんじゃないだろうか。

正社員に比べて

待遇面ではよくないだろうが、

その中で

身の丈に合った生活をしていけばいい。

 

「分を知る」とか

「分を弁える」、

「身の程を知る」

という言葉がある。


その反対は

「身の程を知らず」で、

「自分の能力も知らずに、できもしないことをやろうとする」

ことだ。

 

今では、

相手の能力を見くびって

バカにする意味のように思われ、

差別語的な扱いを

受けているようだ。

「もっと自分の能力を信じて挑戦しろ」

と言いたいらしい。

 

確かに、

外交的・積極的な人は

自分の能力以上のことに

挑戦するのもいいだろう。

初めはできなかったことでも、

挑戦していくうちに

できるようになるかもしれない。

 

しかし、

内向的・消極的な人間にとっては、

挑戦することで傷つき、

その痛手から

立ち直れなくなることもある。

挑戦すればするほど

傷口が深くなる。

 

世の中には

色々な人がいる。

他の人に合わせる必要はない。

自分が落ち着ける環境で、

落ち着いた生活ができればいい。

 

内向的な人間は、

自分の「身の程を知る」ほうがいい。