就活で落ち続けている人が、

ある人に相談したところ、

 

①「選ばないのなら仕事はある」

と言われたので、

面接で志望理由を聞かれたとき

 

②「私は選ばずに仕事を探しています。ハローワークで上から順番に応募していて、今までに33社に応募して落ちました。34番目に御社の求人があったから応募しました」

と答えたが、全く就職できなかった。

 

③それで「選ばずに仕事探してる場合、志望動機って何て言うのか。何でもいいから探してるので志望動機なんて浮かばない

と愚痴っている。

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本当に②のように言ったのなら、

こう言って

採用されると思っていたんだろうか。

会社側としては、

「ふざけている。入社する気もないのに面接を受けたのは、ウチをからかっているのか」

と思ったろうし、

もし本気で言っているようなら

「ちょっとおかしい人だ」

と思ったろう。

どちらにしても採用はされない。

 

もし、

「誰でもいいので結婚したいので、私と結婚してください」

という人がいたら、何と答えるのか。

「はい、結婚します」

と言うだろうか。

 

この人は、

正直に自分の気持ちを言っているつもりだろうが、

子供ではあるまいし、

正直に言っていいことと

悪いことが

わからないのだろうか。

 

「王様は裸だ」

と言ったのは

子供だから許されたのであって、

大人がそんなことを言ったら、

ただでは済まない。

 

何でも正直に言えばいいというものではない

あまりきれいじゃない人に向かって、

「あなたは〇〇ですね」とか、

あまり頭が良くない人に向かって

「あなたは△△ですね」とか、

差別用語を言うだろうか。

 

もし言ったとしたら、

それが本当のことであればあるほど、

相手を傷つけ、

恨みを買うことになる。

 

ここまで酷くなくても

内向的な人間は、

社会生活を営む上で必要な

お世辞が言えない

 

自分の気持ちに正直すぎる、

というより、

話が下手すぎて、

人間関係を円滑に進めることができない。

また、

相手が言ったことを、

そのまま受け取って、

その裏にある意味を読み取れない

 

つまり、

相手とのコミュニケーションができていない

自分では、

そんなつもりはないのだろうが、

何か言うと、

その言葉が相手を苛立たせる。

この人の場合も、そうだ。

 

①については、

「自分の条件にこだわらなければ」

という意味だろう。

ある程度は自分の適性や好きなこと、

できること、待遇面など条件はある。

その中で順位付けして、

できるだけ自分の条件に合うところがいいけれど、

「ここでなければダメだ」

というような選び方はしない。

それが

「選ばないのなら仕事はある」

ということではないか。

 

③については、

もう少し自己分析とか企業分析とかをして、

「自分に何ができるか。何がしたいか。どんな会社で自分の能力が活かせるか」

など、考えてみたほうがいい。

「それができない」

と言うのなら、

志望動機を聞かれない仕事をするしかない。

 

つまり、

志望動機を言うことができない状態なので、

志望動機を言う必要がないアルバイトとか、

具体的な職種を挙げることは控えるが、

「誰でもいいから人が欲しい」

というような会社や仕事に応募するしかない。

 

そんな会社や仕事でも

志望動機を聞かれたら、

「私は不器用な人間なので、難しいことは言えませんが、正直言って今は何でもいいから仕事を一生懸命やりたいと思っています。やる気はあるので、御社を志望しました。皆さんに教えていただきながら、頑張っていきたいと思っています。よろしくお願い致します」

ぐらいのことを言ってはどうか。

 

本当に就職したいのなら、

自分の気持ちを正直に言ったら

相手がどう思うかを考えて、

あまり偉そうなこと、

相手の気に障るようなことを言わず、

謙虚に前向きの姿勢を見せることだと思う。