「人とコミュニケーションを取るのが苦手で、

人と接することに物凄くストレスが溜まってしまう」という人が、

自分を変えたいと思い、

現場関係の仕事を1ヶ月したところ、

余計に人と接する事が苦痛になり、

朝など動悸と吐き気がたびたびある、

という結果になってしまったそうだ。


つくづく思うが、

「自分を変えよう」などと

考えないほうがいい。


自分は「変わる」かもしれないが、

「変える」ものではない。

ましてや、自分を変えるために

苦手な仕事をするのは、

失敗して当然だ。


この人は、今、ライン工の仕事に

転職を考えているそうだ。


なぜライン工にしたかというと

以前に単発バイトでライン作業をしたことがあり、

人と話すことも無くシーンと黙々作業をすることが

自分にはすごく居心地が良く、

単純作業の繰り返しもあまり苦ではなかったからだ、という。


そこで、

「ライン工の一日の具体的な流れを知りたい」と尋ねているのに対して、

ある人が、以下のように回答している。


「一日の流れとしては、

8時に皆で集まり朝礼開始し、

その後意見交換を行い、

9時ごろから各持ち場に移動して

作業を開始、

12時半から1時間の昼休憩、

その後は定時まで引き続き作業時間です。

 また毎月月初には皆で集まって

経営方針について話し合う機会があったり、

また月一で経営哲学について

意見交換をしあう場、

年一で現場の改善内容を

全社で発表し合う大会など、

何かと皆で意見を出し合うような場が

最近増えてきているように感じられます。

そのせいか、

入社当時は大人しかった子も

数年後の今では、いろいろと

ここがこうあったほうが良いだとか、

自分なりの意見を結構言ってきます。

 しかし人によっては、

基本的に無口だけども

肝心なときにボソッと

どうでも良いようなことを

一言二言言うような作業者もいたりして、

個性豊かではあると思います。

 僕も仕事中に現場作業者と

世間話をすることが多々ありますが、

最近の若い子は結構車好きが多く、

女性にモテるためにレクサスを買った。

先輩も今度乗ってみませんか?

だとか言ってくる奴もいたり、

毎日のほほんと過ごしている子もいたり、

熱血な奴や、

中途で入った僕と同年代の無口な方など、

作業者は皆

生き生きと仕事している感じに見えます」

と言っている。


もし、自分が変わりたいなら、

こういうやり方が一番いいと思う。

自分の得意分野で仕事をして、

その中で変わっていけばいい。