SBI証券のつみたてNISAにおいて、ボーナス月設定で指定した金額は非課税上限の40万円の対象外となるという記載があります。この記載の意味と注意点について解説します。

つみたてNISAとは

つみたてNISA(ニーサ)とは、一般の投資信託と同様に、少額から長期的に資産運用ができる制度です。

  • 毎年120万円までの投資額が非課税となり、20歳以上60歳未満の方が対象となります。
  • つみたてNISAの非課税枠は年間40万円が上限となっています。

この制度を利用することで、長期的な資産形成が可能となります。

 

ボーナス月設定とは

SBI証券のつみたてNISAでは、通常の月次積立に加えて、ボーナス月設定という機能があります。

  • ボーナス月設定とは、年に数回程度、通常より多めの金額を投資できる機能です。
  • 例えば、ボーナス支給時期に合わせて、一時的に投資金額を増やすことができます。

この機能を活用することで、資産形成のスピードアップが期待できます。

 

ボーナス月設定は非課税40万円の対象外

SBI証券の公式サイトには、「ボーナス月設定で指定した金額は、つみたてNISA年間上限(40万円)の対象外となります」と記載されています。

  • つまり、ボーナス月設定で投資した金額は、年間40万円の非課税枠に含まれないということです。
  • 例えば、通常月次積立で40万円、ボーナス月設定で20万円投資した場合、合計60万円のうち40万円のみが非課税となり、残りの20万円は課税対象となります。

つみたてNISAの非課税メリットを最大限に活用するためには、この点に注意が必要です。

 

非課税枠を超えた場合の税金

つみたてNISAの非課税枠を超えた分には、一般の投資信託と同様に税金がかかります。

  • 運用益に対して20.315%の税率(所得税15.315%、住民税5%)が課されます。
  • 確定申告が必要となり、翌年の1月から6月頃に納税する必要があります。

つみたてNISAの非課税枠を超えた分については、こうした税金の支払いが発生することを認識しておく必要があります。

 

ボーナス月設定のメリットとデメリット

ボーナス月設定には、メリットとデメリットがあります。

  • メリットとしては、一時的に多額の投資ができるため、資産形成のスピードアップが期待できます。
  • デメリットとしては、非課税枠を超えた分は課税対象となり、確定申告が必要となります。

ボーナス月設定を活用するかどうかは、個人の投資目的や金額によって判断する必要があります。

 

積立投資の注意点

つみたてNISAは長期的な資産形成を目的とした制度ですが、投資にはリスクが伴います。

  • 市場環境によっては、一時的に含み損が発生する可能性があります。
  • 投資信託の選択を誤ると、期待した運用実績が得られない可能性もあります。

つみたてNISAを活用する際は、リスクを十分に理解し、長期的な視点で投資を続けることが重要です。

 

まとめ

SBI証券のつみたてNISAにおいて、ボーナス月設定で指定した金額は非課税上限の40万円の対象外となります。この点を理解した上で、ボーナス月設定の活用を検討する必要があります。つみたてNISAは長期的な資産形成を目的とした制度ですが、投資にはリスクが伴うことを忘れずに、慎重に取り組むことが大切です。