若い頃の自分はプレー中の感情の浮き沈みが激しく一喜一憂しやすいタイプだった。プレーにも良い時と悪い時のムラが多かった。
感情の浮き沈みがなぜ生じるか?
→負けたくないな。ミスしたらどうしよう。交代させられないかな。などの焦りや不安から来ることがほとんど。
負けず嫌いな分、上手くいかなくてイライラしたり、仲間に悪態ついたり、緊張したり、プレッシャーも感じやすかった。
名波さんがジュビロの監督に就任してからメンタル面について言われることがさらに多くなり自分なりにトレーニングを始めた。
それが”瞑想”だった。
筋力トレーニングとは違って目に見えてわかる事がないメンタルトレーニングは毎日ルーティーンのように続ける事が大事だと聞いていた。
それを素直に2年間やってきて最近思った事がある。
メンタルはトレーニングじゃ強くならない。メンタルトレーニングは結局、自分にとってルーティーンという居心地の良い場所を作って、弱い自分を鋼でコーティングして隠しているだけなのだ。根本は何も変わっていない。
じゃあどうしたらメンタルが強くなるのか?プレッシャーに打ち勝てるようになるのか?
そんな事を考えることすら無駄。
試合中でも日常生活でも同じ。
常に
”今”にフォーカスしていれば”まだ起きてない未来”に不安や焦りを感じることはない。
自ずと冷静になり感覚が研ぎ澄まされて来る。
今ではチームの監督から「もっと感情を出せ」と言われるほど自分を沈める事が出来るようになってきた。
どんな相手と試合をしても、自分の最高のプレーが出せるように”今”何をするべきかを考えて生活していきたい。