ママ・女医・ときどき女子。~発達凸凹子育て奮闘記~ 私がママ友ドクターになる前の顔。

ママ・女医・ときどき女子。~発達凸凹子育て奮闘記~ 私がママ友ドクターになる前の顔。

ママであり発達障害専門医であり30代女子であり発信したいことが沢山あり…と2014年にブログ開始。2015年、我が子を自ら自閉スペクトラム症と診断。2016年には第2子出産!2020年現在3児出産しママ友ドクターを始めますが…そのずっと前日々を綴った育児奮闘記。


ご訪問ありがとうございますヽ(・∀・)ノ
小児科医として自閉症児のママとして、そしてときどき女子として日々奮闘中です。自閉症きょうだい児の経験
も活かして子供の育児と発達に悩むパパママにエールを送り続けます。

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フォローしてくださってる皆さま
メッセージくださった方々、ありがとうございます。
前回、 エピローグでこのブログを終わらせたつもりでした。それ以降も多くの方に読んでもらえてるようで、とても感謝しております。

現在、私が力を入れているのは、
いつも笑顔の<ママ友ドクター>。
ママ友のような医師から、発達特性に限らずに子育てについて元気をもらえたらイイナ!というママ目線から始まってます。
これも私の本当の顔で、大学病院で受け持つ小児発達外来での医師としての顔とも言えます。

でも、もうひとつの顔もありました。
なので、こちらのブログも更新続けてみます。


さて、

今回の記事は何年も前に、鈴木おさむさんのブログへのコメントとして書いてみたものの結局送信できなかったものです。
まだ二人目を出産する前です。
書いたこと事態すっかり忘れていましたが、下書きに残ってました。


<どんな映画を作りたいですか?>

という質問に対しての返答です。

三人の子育てを楽しめる余裕も少し出てきた今の私なら…違う答えかもしれません。





鈴木おさむさん、こんにちは
私は一児の母親で小児科医です。奥様と同い年です。

ドラマ「生まれる」ですが、ごめんなさい、観てません。なぜなら、
一つめは障害児(自閉症)を姉として持つため。
二つめ、、大学病院勤務中、障害児や障害がないのに生きたくても生きられない子たちとその親とも接したから。
三つめ、、、母親になり、親とはどんな思いで子供を持つのか少しずつ理解できるようになったから。
以上から色んな思いにかられ胸が苦しくなるので、このドラマは観れません。

「誰に対して映画を作りたいですか?」
という質問ですが、子供の障害をあきらめないママ達に…というとキレイごと過ぎますかね。

姉が自閉症で手がかかるなか、私と弟を育てた母へ…かな。

母は確かに苦労していました。
姉が3才で診断されたあと、私をおぶりながら色んな施設に通っていたようです。
当時は自閉症は母親の育てかたのせいと言われていました。
まわりの大人は私を可哀想と思っていたようでしたが、そもそも姉がいるのが当たり前だったので私は平気でした。
なぜ気の毒そうな顔をされるのか幼い頃は不思議でした。

奈良の観光地を裸足で走り回る姉に驚く周囲の大人に対し、「これは私のお姉ちゃんなの!」とニコニコしながら説明しつつ姉の後を追いかけていたエピソードを父から何度も聞かされました。(私は記憶にないですが)


確かに姉を嫌った時期もありましたが、そんな姉と母親を理解し応援できる医者になりたいと思ったのがきっかけで、今の私がいます。

私の弟もそうですが、私も自分の置かれていた環境が不幸だったとは思わないし、むしろ他人にはない経験を持てたことが良かったなと思えています。
弟は就職活動中に、自分の経験が特殊であることに気付き、それを活かせる職種を探していました(結局関係ないところに就職しましたが元気です)。

姉は今でも、そしていつまでも幼く見え、母はいつまでも終わらない子育てを、今では楽しんでいます。

障害がわかってから30年、きれい事ではなく事実として前向きになれる結果(すくなくとも今は)となりました。

ただ、母は出生前診断賛成派で、障害のある子(つまり孫)は育てられないと断言します。

あらゆる子供を診る立場の小児科医としては複雑です。

そんな母ですが、やはり感謝したい。
そしてわが子に前向きになれるママ達が増える、そんな映画をつくりたいです。

2014年5月31日