翌朝
妹さんの職場
T田さんたちが
今日明日が1年で
いちばん忙しいのに
来てくれた。
(海苔食ってる)
昔ながらの家だから
「落ち着く〜」と
家の中を内見して
帰っていった。
この日は午後から
しんぺい母が
葬祭会館に移動。
5時からお通夜。
次女ちゃん夫婦が
電車で来たので
駅まで迎え行って
飲み物とか買って戻る。
葬祭会館に移動のため
いよいよ着替える。
「あたんベルト忘れた」
「えっ」
まあベルトは
なんとかなるよね
故しんぺい父のベルト
どっかにないの?
見つけてきた。
まわらない
私「どうすんの!」
ぺ「どうしよう
なんか巻くしかねえ
テープねえ?」
私「テープ目立つよ」
次女旦那さん
「お義父さん
電気コードは?
黒なら目立たない」
私「東京の攻めた
ファッションみたい」
次女旦那さん
「サイバー系」
私「そうアハハハハ」
苦肉の策で
黒いネクタイを巻いた。
私「キャッツアイ」
嗚咽に見えるくらい
涙流して大笑いし
大量の汗かいてしまった。
女の礼服は
替えきかないのに。
さすがに喪主だし
百均へ飛び込む
キャッツアイ。
一応かわいく
リボン結びに
してあげたけど・・
黒いベルト
無事購入。
葬祭会館に着くと
立派に飾られてた。
妹さん動かず
「あとはあんたらやれよ」
という態度になった。
起伏激しいなあ。
しんぺい新しいベルトに
悪戦苦闘して
葬儀屋さんが苦笑いで
手伝ってくれた。
もう頼りにならない
喪主と気づいてらっしゃる。
急に妹さんが号泣。
祭壇見て実感が湧き
気が抜けて
やっと涙が出たみたい。
しばらく泣いていた。
そうですよね
尊敬するお母さんだったと
何回も言ってたし。
義理堅い神輿の会。
つづく