海外留学中だった私。

語学の勉強ももちろん大切だったけど、それよりも恋しかったのは——「日本の味」。


現地の生活にも慣れてきた頃、どうしてもお味噌汁が恋しくなって(笑)、

日本食レストランでバイトを始めることにしました。ちなみに、海外に長期で住む時には絶対に味付けのりを持って行ってました。大好きこれ。



ある日、同じ系列の他店舗と合同で打ち上げをすることになって。

大勢の「はじめまして」が飛び交うなか、ふと目が合ったひとりの男の子。


チャラそう。

正直、それが第一印象。


でも、なんか笑顔がかわいい。

細身で、ひょろっとしてて、どこか憎めない空気を持ってる人でした。


好みのタイプではなかった。

でも、その夜をきっかけに——

彼は、じわじわと、私の中に入り込んでいったのです。