子どもを産む前、
私は社内でも
かなり期待されているという自負がありました。
同期の中では
トップクラスの成績を出していて、
次期リーダーかな、と支店長に声を掛けられることもありました。
「このまま行けば」
そんな前提で、
将来の話が進んでいたと思います。
出産を経て、
時短勤務を選びました。
数字が極端に落ちたわけではありません。
任される仕事も、
それなりに責任のあるものでした。
ただ、
少しずつ立場が変わっていくのを
感じるようになりました。
大事な話し合いは私が退勤した16時以降に行われることも多く、
仕事上の重要なことが
すでに決まったあとに共有される。
「この時間帯は難しいよね」と
最初から外される会議。
悪意はないんです。
むしろ、配慮してもらえてるなあ、と思っていました。
でもその配慮が、
自分の居場所を
少しずつ狭くしているように感じました。
時短勤務にした瞬間から、
前は私の方が上だったはずの同期とも、
同じ土俵に立っていない、
そんな空気がありました。
そして次第に、
気付いてしまいました。
時短勤務のままキャリアアップするのは、
会社の仕組み上、かなり難しいということ。
昇進するにも、時短の社員はかなり
時間がかかる。
個人の努力や成果以前に、
時短勤務にした瞬間、
スタートラインが変わってしまう。
評価が下がった、
とは言い切れません。
けれど、
期待値が下げられている感覚は、
確かにありました。
それを覆そうとして
無理にアピールするのも違う。
かといって、
受け入れてしまうのも違う。
その間で、
ずっと揺れていました。
仕事は嫌いじゃなかったし、
続けたい気持ちもありました。
ただ、この先何年働いても、
私は、ずっと同じ場所でジタバタしているだけかもしれない。
そう思い始めたとき、将来の景色が
少しずつ、ぼやけていきました。
この会社で、何をどう頑張ったら
いいのかわからなくなった。
育児も家事も必死にこなして
なんとか働いているのに、
仕事のやりがいがなかったら、
どういうモチベーションで頑張ればいいのか。
それがわからなくなっていたのです。