​第108回全国高校野球選手権栃木大会


選手権大会、いわゆる「夏の高校野球」が幕を開ける。今年の栃木大会は62校52チームが参加し、甲子園出場を懸け熱戦を繰り広げる。


秋の優勝は佐野日大。春の優勝は文星芸大附。この2校を軸に大会が展開されていきそうだ。


今回のブログではトーナメントを4ブロック(A.B.C.D)に分け展望を書いていく。

最後には大会を通しての展望も記していく。





【選手権栃木大会の日程】


7/9〜7/12 :1回戦

7/13〜7/15:2回戦

7/18〜7/19:3回戦

7/22 :準々決勝

7/24 :準決勝

7/26 :決勝戦


1〜2回戦はエイジェックスタジアム、清原球場、真岡ハイトラ運動公園市民球場の3会場を使用。


3回戦と準々決勝はエイジェックスタジアムと清原球場の2会場に絞られ、準決勝、決勝はエイジェックスタジアムで開催される。



​選手権栃木大会 展望

今回もトーナメントをA〜Dの4ブロックに分け展望を書いていきます。




​Aブロック


本命:作新学院

対抗:石橋


【展望】

作新学院と石橋のシード2校が盤石に勝ち上がりそうだ。作新学院は準々決勝までに難敵が待ち受けている。2回戦では大田原との対戦が見込まれ、大田原は上位打線を軸に打力が武器のチーム。投手陣の仕上がり次第では点を取られる覚悟も必要だ。3回戦では鹿沼が作新を待ち受けそうだ。鹿沼は春季大会で佐野日大を相手に9回2アウトまでリードした。中でもエース・相田は今大会注目の投手。緩急を自在に操る相田を作新打線は攻略できるだろうか。石橋は準々決勝に向け、絶対的なエース・石川を万全な状態に調整したい。開幕戦を引き当てた鹿沼商工は2027年4月から統合され「鹿沼華陵」となる。現校名で挑む最後の夏に華を添えられるだろうか。秋、春連合チームで出場した真岡北陵は単独での出場になる。




​Bブロック


本命:佐野日大

対抗:幸福学園


【展望】

秋季大会優勝の佐野日大が軸となる。佐野日大は秋、春ともに試合を重ねるごとに打線が復調していった。今大会も準々決勝に向け、持ち味の打力を発揮できるよう調整していきたい。佐野日大を2回戦で待ち受けるのは宇短附になりそうだ。宇短附は春季大会では強打が身を潜め大敗。交流戦、秋季大会で見せた粘り強い打線が復活し接戦に持ち込めば佐野日大ともいい勝負ができるか。シード・栃木工のブロックにはノーシードの幸福学園が入った。栃木工、幸福学園の両校は順当に勝ち上がれば3回戦で対戦する。栃木工のエース・篠崎が幸福打線を抑え接戦に持ち込めれば栃木工に勝機あり。返って幸福学園が持ち味の強打を発揮し、栃木工・篠崎をマウンドから引きずり下ろせば大差の試合で勝利する可能性もある。幸福学園の打線は県内トップクラスで侮れない。




Cブロック


本命:文星芸大附

対抗:白鴎大足利


春季大会優勝で今大会も優勝候補の一角である文星芸大附は打力、投手力、どれを取っても頭一つ抜ける。次いで白鴎大足利は打力が武器。その強打ぶりを春季大会で発揮したが準々決勝敗退に終わっている。得点圏での機動力を絡めた攻撃が出来れば優勝争いに加わりそうだ。この2校以外も実力あるチームが集まった。中でも小山西は総合力が高く、持ち味の打線を活かし春季大会では文星を相手に初回から連打で3点を先制した。小山西は昨夏見せた粘り強い守りができれば文星や白鴎も侮れる相手ではない。足利大附は強打が武器。上位進出を狙うポテンシャルが十分にあるチームだ。栃木は春季大会2回戦で敗れたものの、強打とテンポの良い守りを武器に上位校に十分通用する力がある。小山はチームの大黒柱・長嶋を中心に経験豊富な3年生がチームを引っ張る。




Dブロック


本命:青藍泰斗

対抗:國學院栃木


今大会最も混戦のブロックとなったのはDブロックだ。青藍泰斗、國學院栃木の2校が軸となりそうだが、力のあるチームが集まり本命は不在だ。その中でも特に注目したいのは前年優勝の青藍泰斗。青藍泰斗の持ち味は県内屈指の協力打線だ。点を取られても取り返す粘り強い攻撃が出来れば選手権栃木大会2連覇も見えてくる。対する國學院栃木の持ち味は投手陣だが、春季大会では主戦投手の不調もあり、守りで崩れる展開が目立ち夏に向けての不安要素となった。このブロックにはノーシード・宇都宮工が入っている。順当に勝ち上がれば2回戦で宇都宮工と青藍泰斗の対戦が実現する。宇工は総合力が非常に高く、新井、田島ら2024年秋季関東大会を経験した選手が残っており、2回戦を勝ち上がれば今大会の台風の目になりそうな存在だ。その他にも矢板中央、黒磯、栃木商、宇都宮南といった力のあるチームが揃った。今大会が公式戦初出場となるエイジェック高等学院は栃木翔南・栃木農と連合チームを組み参戦する。



​優勝の行方は・・

今年の栃木大会は近年稀に見る大混戦となっており、上位校はどのチームも甲子園を狙える位置にいると感じる。各チームに強み、弱みがあり、対戦相手に対し各校がどんな戦術・采配をとり戦いに挑むのか楽しみだ。そんな実力伯仲の中で始まる栃木大会だが、今大会の優勝候補筆頭には「佐野日大」を挙げる。佐野日大は県内他のチームには無い強みがある。それは今春のセンバツ甲子園での経験、昨年秋に山梨県で開催された関東大会での経験だ。特に昨秋の関東大会では相手の大応援団もあり、アウェイな空気感に飲み込まれず粘り強い野球で4強入りを果たした。甲子園では初戦で敗れたものの、大勢の観客が見守る緊張感のある環境を経験してきた。夏の選手権大会は秋、春に比べ独特な空気感がある。この空気に呑まれない野球を今期の佐野日大は出来るのではないだろうか。

次いで「文星芸大附」を挙げる。文星は秋県大会準優勝、春県大会優勝を経験し佐野日大と共に今期の栃木を引っ張ってきた。しかし関東大会では本来の力を発揮しきれず秋、春ともに初戦敗退となっている。雰囲気に飲み込まれず自分達の野球を貫き通せれば優勝が見えてくる。春季大会決勝・佐野日大戦のような粘り強い打撃ができるかどうかだ。

佐野日大、文星芸大附に続く3番手として白鴎大足利を挙げる。白鴎大足利は冬から春にかけて最も成長したチームだと感じる。秋は2回戦敗退で姿を消したものの、春はベスト8まで進出して文星芸大附に敗れた。春の準々決勝・文星戦では秋に身を潜めた強打を発揮し何度もチャンスを作ったが、チャンスを活かし切れず無得点で敗退。攻撃面で「あと一打」の課題が残った。チャンスで機動力を生かした攻撃が出来れば頂点が見えてくる。秋から春にかけて成長したチームは春から夏にかけても大きく成長できるチームであると私は考えている。白鴎の成長力にさらなる期待をしたい。

上位3校を追うのは昨年の選手権大会王者・青藍泰斗。今年の青藍の持ち味である強力打線は県内屈指。持ち味の打撃をさらに強化し打撃で捩じ伏せる試合が出来れば2連覇も狙える。

次いで作新学院、幸福学園、宇都宮工、石橋、國學院栃木、栃木工が横一線で並んでいる印象だ。作新学院は小針氏の監督復帰、大黒柱・澤村の復帰でチーム力を高めて挑めれば面白い。2イメージとしては2023年秋季関東大会を優勝した際のように、2年生が起爆剤となりチームを勝利に導きたい。新チーム発足当初は前評判が高く期待された國學院栃木だったが、秋・春ともに守備面で課題を多く残し悔しい敗戦を経験してきた。エース・邊見の復調と守備固めが勝利への鍵となりそうだ。幸福学園はノーシードからの登場となるが打力は県内トップクラス。栃木工はエース・篠崎、大黒柱・高久が中心となる。攻撃ではチャンスを確実に点に繋げ上位校相手にも喰らいつく野球が出来れば頂点も見えてくる。石橋は絶対的エース・石川を救援できる投手が現れれば面白い。宇都宮工は関東大会を経験した3年生を中心に投打でバランスが取れており総合力が高い。

県立校の中では宇都宮南、小山西、鹿沼に期待がかかる。小山西は打力が武器。鹿沼は絶対的エース・相田を中心に投打でバランスがとれている。いずれのチームも上位校を相手に互角の戦いができ、侮れない相手だ。私立の足利大附は秋、春ともに大会序盤で姿を消したが強打を武器に不気味な存在だ。




​1回戦の試合予定


 ​7/9(木):1回戦


【エイジェックスタジアム】

①さくら清修 - 鹿沼商工

②真岡 - 鹿沼




 ​7/10(金):1回戦


【エイジェックスタジアム】

①宇都宮短大附 - 小山北桜

②壬生今工清陵 - 足利


【清原球場】

①真岡北陵 - 足利工

②那須清峰 - 佐野


【真岡市民球場】

①真岡工 - 大田原

②烏山 - 上三川




 ​7/11(土):1回戦


【エイジェックスタジアム】

①宇都宮商 - 幸福学園

②宇都宮中央 - 足利大附


【清原球場】

①鹿沼東今市 - 佐野松桜

②小山西 - 小山


【真岡市民球場】

①矢板東 - 宇都宮

②鹿沼南 - 那須拓陽




 ​7/12(日):1回戦


【エイジェックスタジアム】

①矢板中央 - 黒磯

②宇都宮南 - 栃木商


【清原球場】

①茂木 - 宇都宮北

②宇都宮白楊 - 宇都宮工


【真岡市民球場】

①翔南栃農エイ - 宇都宮東

②小山高専 - 矢板黒南黒羽