「この映画を見て、平和の大切さがわかりました」
ハッキリ言って、このような発言をする人間の神経を疑わざるをえません。
パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
プライベート・ライアン スペシャル・リミテッド・エディション
例えばこの映画、私は大好きなのですが、特にお気に入りは冒頭30分の戦闘シーンです。
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この30分はハッキリ言って神映画とも言えるほど素晴らしい。
カメラといい、編集のタイミングといい最高です。
これほどのアクション(と言っていいのか)シーンが撮れるのはスピルバーグだけです。
ところが、このシーンこそ冒頭のような言葉を生むことになるわけです。
平和の大切さを伝えるのに戦闘シーンは必要ないでしょ?
だって、しょせん映画ですよ、どんなにリアルでも。
戦争に行ったことのある人の経験談の方がよっぽど身にしみるでしょう。
そもそもスピルバーグは、昔から撮りたかった戦闘シーンを撮るためにこの映画を作ったんですよ。
そんなわけで、見てる我々の視点から戦闘シーンを撮らせたらスピルバーグの右に出るものはいないのです。
宇宙戦争
パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
こちらは真ん中があぼーんな出来だったのでアレですけど、冒頭とラストの戦闘シーンはやはり目を見張るものがあります。
そんな彼の最新作は、またもや戦闘シーンに期待が持てる一本。
ミュンヘン
←公式サイト。
あちこちのサイトで、彼の平和への主張がどうとか、テロリストと暗殺者双方の悩みが描かれてるとか書かれてますが、そんな視点で感想を書く気は毛頭ないのです。
正直そんなの知ったことじゃないです。
テロリスト、モサド、CIA、暗殺者・・・これだけで胸躍る諜報戦争映画じゃないですか。
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
これを見る気で見れば良いんですよ。
とは言うものの、映画の内容が内容だけに余り感想も書けないですけど、期待していた部分は期待通りと言うことで良かったです。
最後の方がちょっと余計かな、と。
あと、暗殺者が相手も人間だと思って悩むとか雑誌やTVで言われてますけどそうは思いませんでした。
人を殺す、ということの精神的ストレスに悩んでるだけでしょう。
よっぽど精神的におかしい人でなければ人を殺せば悩むでしょうから。
あと、イスラエルが暗殺という苦渋の決断をした、っぽく日本では宣伝してますけどそんなわけないです。
暴力団と一緒で、国家というのもメンツなのです。
メンツを傷つけられて黙っていたら相手はつけあがるばかり、だから報復は当たり前です。
どっかの平和国家ほど世界は甘くありません、と。
結局主張してしまった。
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