最近ビンディーゼルの普段の映像を見ました。
凄い綺麗な英語。
悪いことなんて一切してないような振る舞い。

超紳士ですよ。


『ローレライ』
日本の特撮界の明日を担う男、樋口真嗣初監督作。

ところで知らない人のために、日本の特撮についてちょっとうんちく(?)。
そもそも日本の特撮の歴史は、円谷英二がアメリカのストップモーションよりリアルに見えるものを撮るために始まったんです。
だから着ぐるみっていうのは当時リアルに怪獣を見せるための最新技術だったわけなんです。
それをいつの間にか日本の映画人が着ぐるみが伝統だと思いこんでしまったんですよね
いま円谷が生きていたら、CGに飛びつくと思うんですよ。
アメリカ版ゴジラだって、話は非道いけどあのゴジラが町中を歩くシーンなんて最高でしたからね。
いまの日本じゃどう頑張ったって出来ない映像でしたよ。

で、それに反旗を翻しあの名作『ガメラ』シリーズの特撮を担当したのがこの樋口監督。

ところがそのローレライ、CGが最悪の出来ですよ。

劇場で潜水艦発進シーンで思いっ切りずっこけるところでした。
そのあとはもう・・・基本的に日本の映画に全く期待してないので、ダラダラ見ました。
脚本も大して面白くないので。

とりあえず名シーンは佐藤隆太が演じる隊員が死ぬシーン。
爆笑必死です。




『セント・オブ・ウーマン』
目の見えない元軍人と高校生の交流を書いた感動作。
頑固で敵ばかり作る元軍人と、進路と友情について悩む高校生が徐々に絆を強めていく演出が素晴らしい。
ただひとつ残念だとすれば、最後の学校のシーンが物語全体のイメージと合わなくなってしまったところ。
感動作が好きな人にはイチオシです。

ひとつツッコミで、アルパチーノ絶対見えてる。




『陽だまりのグラウンド』
重いBGMと、借金を返すためにそのまた借金で一攫千金を狙ってギャンブルをする主人公、キアヌ・リーブス。

ここまで見ていた段階で、絶対主人公は殺されて新しく正義の味方に生まれ変わると思いました。

ところが意に反して、彼は借金を返すため危ない黒人の地区で野球のコーチをします。
人生を無意味に生きてきた男と、暴力が日常茶飯事の黒人街でたくましく生きる少年達との交流、そんな話です。

今週絶賛のイチオシ。

キアヌの演技もさることながら、少年達の演技がまた秀逸。
ヒロイン(?)がダイアンレインなんですが、あのおばちゃん化け物なみに若く見える(笑)。
最初似てるけど若すぎるから知らない役者かと思いました。
変に感動する方向に持っていかない脚本。
キアヌのダメ人間をもの凄く上手く描く演出。
そしてきっちり現実の恐ろしさも我々に知らしめる。

キアヌリーブスという男はきちんと演技力を持っているからこそいまのハリウッドの第一線で活躍できるという事実を我々は知っておかなければなりませんね。





最後に威暴区の皆さんへ。

昨日付で、『トルク』が我が教団の正式な教典となったので、ぜひ見るように。

そして儀式の写真をまたアップ。