
久しぶりなのは新作がろくなのやってねぇよ、などとマイナス要素ではないことを祈りましょう。
ではさっそく。
『ボーン・スプレマシー』
人間兵器ボーン君の活躍を描いた映画の第二弾。
ストーリーとかは面倒くさいんで各自適当に見てください。
ていうかわざわざ書くほど面白くないです、あ、言っちゃった。
前作はなぜ売れたのか理解に苦しむほど面白くなかったこの作品、今作は監督も変わり、もしかしたらとまでは思わなかったものの、とりあえず見てみました。
全体的に手ぶれカメラです。
効果としては『プライベート・ライアン』や『ザ・ロック』などに代表されるリアル感を演出するためのものです。
が、一見して『下手くそ?』と思ってしまうのですよ、残念ながら。
見ていてただ見にくくなっているという印象を受けてしまうので、これは失敗でしょう。
まあ『ザ・ロック』の方も見る人によってはそう思えるかもしれませんが、アレはワンシーンにのみ使ってるんで効果大なんです。
全体にアレだとダメなんですよね。
ちなみに『ザ・ロック』の演出効果を全く理解しなかったとあるタレントが『見にくいんですよね』と言い放ってました。一応役者で上ってきた男の、このダメ発言で一気に私の中でのこの役者の地位が猛落。
『ボーン・スプレマシー』は、映画と言うことをふまえた上でのリアル感はそれなりにあるので、スパイ映画好きは面白いかもしれません。
ただ原作のラドラムは何作品か読んだんですけど、イマイチだったんで、つまり私が見に行ったこと自体に無理があったのか、と。
ここからはDVDで。
『ガルーダ』
最近実力をメキメキつけてきて、私も何作品か大好きなのが存在するタイ映画が放つ怪獣アクション。
身体がよじれて頭がおかしくなって死んでしまいそうになるくらいつまらないです。
良いところが見付からないです。
全体の内、二、三カット良いアングルがあるんですが全体の内、ですから。
とにかくそのしつこいくらい同じことを繰り返す演出にウンザリ。
効果を狙うなら最小にとどめるべき演出を頻繁に繰り返すんでドキドキ感はゼロ。
主演の方々の演技の下手くそさがタイ語であるにもかかわらずわかってしまうほどのダメっぷり。
頻繁に眠りに入ってしまった挙げ句、最後三十分は早送りにしました。
というわけで見ないでください、皆さん。
人生の貴重な二時間を棒に振らないで欲しいと願う一本。
『アップルシード』
原作はMR.Gが中学生の時から敬愛してる、知る人ぞ知る(最近ではそうでもないか)士郎正宗の傑作。
一回オリジナル・アニメとして登場しましたが、絵がアレだったんで原作者の良いところをスポイルするだけになってしまった悲しい過去を持つ一本。
今回は最新のCG技術を使ってリベンジだ!!
・・・で結局出来なんですが、まあまあです。
だいたいマンガ原作の映画なんて面白くなった試しがないのが最近の風潮なんですが、それを逆手にとってました。
例えば『攻殻機動隊』。
映画化したときにあの押井守が監督をしたため最悪の作品に成り下がったにもかかわらず、マトリックスとかで海外の監督がたくさん手本にしたりしたため評価が上がってしまいました。
原作の面白いところをスポイルするだけして、くら~いだけの話にしたのになんであんなに受けるのか全く理解不能。
アップルシードも、CMの段階ではそのニオイがプンプンしてました。
原作の設定で十分面白いのにわざわざレベルダウンして新たに作ってしまうその感覚がどうにもわからないんですよ。
ところがフタを開けてみるとビックリ。
原作ファンが文句を言えなくなるような改ざんっぷり。
全く違う作品としてみる、とまではどうしたっていきませんが、変に納得してしまいました。
とにかく出てくる人間、その他コンピュータなどの立場が原作と全く逆というのが笑えます、イヤ感心します。
まあでも脚本はそんなに凄くないのですけど。
ただ原作ファンである私がそれなりに納得してしまったのでまぁよろしいんじゃないか、と。
今週来週は仕事が立て込んで忙しくなりそうです。
更新できないので悪しからずです。