幼なじみが生意気です | さやみる推しのNMB妄想小説 別館
ふと思いついた話



(アカリン今日も完璧よな)
(あー憧れる)
(彼氏とか何人もいそう)

「フフッ今日もみんなの憧れ…最高」

吉田朱里、高校2年生
最近はSNSでも人気になってきたし
学校でも写真求められたり
言うなれば人気者
思い返せば数年前
もともと内気な性格だったせいか
友達も出来ずに悲しい思いをしてた
しかし努力に努力を重ねここまで来た

「あぁー幸せ」


「アカリンおはよ」

「あーみるきーおはよー」

「今日も化粧バッチリやな」

「まぁねー当たり前やん」

「そーいえば今日…あ、、彩や」

「え?あ…」

「あの二人ほんまに仲良いよな」

みるきーが指さすのは
みるきーの彼氏である1年生の彩くん
その隣には
私の幼なじみであるゆーりの姿があった

「性格真反対の2人やのになー
不思議なもんやわー
彩もいっつもゆーりゆーり言うてるし」

「へぇ」

「アカリンは?ゆーりくんとどうなん?」

「どうってどうもないよ
ただの幼なじみと何があるんよ」

「ていいながらも顔赤いし
いい加減認めたらいいのに」

「別に何も…」

ボーッと眺めていたら
彩くんとゆーりがこっちを向いた
みるきーが大きく手を振ると
彩くんは恥ずかしそうに片手を上げる
ゆーりは無表情で私を見て
何となく片手を上げてみたら

「はぁ!?無視!?」

「ハハハハッゆーりくんクールやなぁ
あ、でも彩になんか言われて叩いてるけど」

「知らんあんなガキンチョ」

「1歳しか変わらんけどねー」

「ガキやから」

そう、別にゆーりのことなんか
どうでもいい
私はもっと大人で包容力のある人がいい
年上なら…


(なぁアカリンデートしよっ?)

いいわけではない
こんなチャラ男もってのほか
論外でしかない
が、しかし先輩だからあんまり強く出られない

「あの、ほんとにやめてください」

(なんでやええやんか
奢るしさ遊びに行こ?)

奢るとか言うてるけど
この人家がお金持ちで親のお金
それで奢るとか何様なん?
そもそもそーいう人無理
そろそろ暗くなってくるし
早く帰らへんとあかんのに

(ええやん!な?ほら)

「ちょっとホンマに無理なんで」

(ええんかー?そんなんいうて
俺クラスの女子と仲ええけど)

うわー、脅してくるあたりさらに無い
めんどくさいな
3年の先輩嫌いやねんなうるさいから
はぁ、、どしよっかな

「吉田先輩」

「ゆーり…」

「かえりますよ」

(ちょ、まてお前1年やろ
何勝手に)

「嫌がってる相手誘うほど相手いないんですか?」

(はぁ!?お前なぁ)

「殴ってもらって構わないですけど
先のこと想像できてますか?
高3で暴力沙汰、将来楽しみですね」

(お前なぁぁ…)

「ゆーりっ!」

殴りかかった先輩
ゆーりは何も動かず殴られた

「っ、、ゆーり!」

(ハァハァ脅しやがって
それならお前が喋れなくするまでやろ)

「ふぅ、別にそれはいいですけど
あれ、回ってますよ」

(あ?…っ!!)

「ゆーり、生配信いい感じ!」

(僕が誰かに言うとか言うてないでしょ
残念でした、では)

ゆーりは立ち上がりそのまま
カメラを回してた彩くんの元へ

「別に殴られんでもよかったやん
俺が行ってボコボコに」

「それじゃ彩も同レベルになる
そんな事しなくていいんだよ」



ガチャッ
「ゆーり!」

「人の部屋入る時はノックしようか」

「めっちゃ腫れてる
おばさんにも理由言ってないん
言えばええのに!」

「言ったら冷やかされるからやだ」

「あ、、、まぁそれはそうか
もぉ貸して消毒する」

「ん」


「はい、おしまい
なんでこんな無茶したんよ
私の事なんかほっとけばええのに」

「なんで」

「え」

「困ってたから」

「あ、うんそうやけど
それなら絡まれてる人皆に
しないといけなくなるやん」

「それはない別に好きでもないし」

「へっ」

「なに?」

好き?いやじゃあ
私のことは好きやからってこと?
深い意味は無いん?
ゆーりは興味無さそうに立ち上がり
椅子に座り漫画を読み出した

「今日うちでご飯食べるでしょ」

「え、あぁうんママ遅いから」

「そっ」

「なんかゆーりってどんどんクールになるよな」

「そう?普通じゃない」

「昔はもっと朱里ちゃーんって
はは可愛かったなー」

「まぁ大人になるからね
朱里ちゃんもでしょ」

「朱里?まぁそうやな
必死に頑張ったかも」

「いや別に頑張らなくても良かったと思うけど」

「なんでなんよ
こんなダサい部屋着でメガネで
こんなんなんも良くないわ」

「可愛いけど」

「へっ///」

「?そんな変な声出されても」

「だってゆーりが変な事言うから」

「普通じゃない?
事実でしょ」

「ゆ、ゆーりのくせに生意気!」

「はいはい」




「へぇーそれでゆーりくん腫れてんの」

「はい」

今日はさやみるきーカップルと
ゆーりと私でお昼
みるきーはゆーりの頬をツンツンして怒られてる

「名誉の勲章?」

「名誉ですかね」

「体張りすぎや」

「とか言いながらも
嬉しかったんやろー朱里ぃー」

「別に!」

「ホンマに素直ちゃうねんから
ゆーりくんはどう思ってんの?
朱里のこと」

「どう?」

「朱里のこと好きなんちゃうの?」

「みるきー!そんなわけ…」

「あぁ、好きですよ」

「「え」」

「え?」

「それって恋愛的な意味で…?」

「あれ?違いました?」

「うわぁーゆーりくんカッコイイ
彩にもこれくらいの男らしさほしいわー」

「うっさいなゆーりと重ねるな」

「だってさぁー
あれ?朱里?おーい朱里ー」

「…っ!
あ、なに?」

「喜びで気を失ったんかと思ったやん」

「そんなわけないやんか!
どういう現象よそれ!」

「ゆーりくんはこんなに素直やのに
どーしてこの子は…」

「勝手に呆れんといてよ
ゆーりもふざけてそーいうことを」

「別にふざけてないけど
あ、委員の仕事あるからお先に」

バタンッ

「いやぁあそこまで真っ直ぐだなんてね
あ、朱里固まってる」



ガチャッ
「ゆーり!昼のはなに!」

「だからノックしよう」

「関係ない
ゆーりはテキトーに言うたらええかもやけど
それで言われるの朱里やねんで」

「…」

「面白がられても」

「ふぅ…面白がってもないし
テキトーにも言うてない
本当のこと言うただけ」

「…な、なによそれ」

「僕は朱里ちゃんのことが好きだし
それは昔から変わってないこと」

「だって、、そんなの」

「朱里ちゃんが彼氏欲しいって
ずーっと言うてるから
僕がいたら邪魔かなって思ってただけ」

「別に邪魔なんて…」

「まぁでも彼氏なんかできる気配もないし
1人だけから回ってらっしゃるから
もういいかって」

「おい…」

「で、朱里ちゃんはどう思ってんの」

「どう思ってるって…」

「僕のこと」

「え、、、それは///」

「まぁ大体見てたら分かるんだけど」

「何それ勝手に決めんとってや
ゆーりのことなんか
弟としか思ってへんわ!」

「…」

あ、、、言い方キツかったかもしれへん
なんかいっつもムキになっちゃうから…

「ふっ」

「え?」

「言い方きつかったかも
素直になれない自分嫌だなって顔」

「は、はぁ?///」

「こんだけ一緒にいたら分かるから
朱里ちゃんの事なんか」

「別に…ゆーりのことなんか

っ!!!」

「僕のことなんか?」

「ち、近い…」

ゆーりが立ち上がり座る私の顎を持ち上げ
顔をちかづける

「ん?」

「好きじゃない!」

「…そっか、、ごめんね」

ゆーりは手を外して
少し悲しそうな顔をした
言いすぎた…そんなに言わなくても
それに私本当は

「思い込みやったね
ごめんね朱里ちゃん
もうこんな事しないから」

「あっ…」

「…」

「ゆーり…あのっ


ンッ///」

手が離れたと思ったら
両頬を掴まれていきなりキスされた
あまりの事で目が点になってたら
ゆーりの顔が離れていって
そのままニヤッと笑った

「なんて、朱里ちゃんのことは
見たら分かるんだよ」

「は、はぁ!?///
何を勝手に…」

「今日から朱里ちゃんは
僕の彼女です」

「勝手に決めんとってや!」

「嫌なん?」

「それは!」

「それは?」

「それは」

「それはー?」

「…」

「ここで嫌って言ったら
本当に引くよ
僕も無理強いはしたくない
もう二度とこんなこともしないし
ただの幼なじみの関係を守る約束する」

「…」

「僕と付き合う?」

「…つき、、、あってあげてもいいよ」

「ふーん」

「なにっ!」

「いや?プライド高いなーって」

「悪かったね」

「いや、そこがいいところだからね
さて、晴れて恋人になったわけだし
もう1回キスでも…」

「き、きすは!
1日1回まで!」

「…」

「…」

「あーじゃあ
1日1回は必ずしてもいいわけだ」

「あ、いやっ…えっと」

「ハハッ」

「ーっ!もぉ!ゆーりのくせに生意気!
アホ!もう知らん!」


バタンっ!

「ハハッ出ていっちゃった

ふぅ…
はぁ…わぁぁぁ、やばぁぁ
朱里ちゃんとついに
やばやばやばーーーっ…」