イケイケ彼女とダメダメ彼氏4(前編) | さやみる推しのNMB妄想小説 別館
リクエストですねこれは



「ん…」

太陽の光で目が覚め時計を見ると
起きる時間の30分前
横を見ると女神が眠っている

「今日も綺麗だなぁ」

未だに信じられない
もう5年付き合っているというのに
こんな綺麗な人が僕なんかの彼女
小さい時からヲタクだ暗いだ言われて
生きてきた
だからこそ自信がなくて
女の子が苦手で
けと朱里ちゃんが変えてくれた
まだまだなところも多いけど
でも確実に僕の考えや気持ちを変えてくれた

「幸せだ…」

ゆっくり手を伸ばし頭を撫でる

「キス…したいなぁ」

寝顔にゆっくり顔を近づけ
唇を合わそうと…したが
やっぱりどこか気が引けて
距離を取った
すると朱里ちゃんの目がゆっくり開く

「あ、朱里ちゃんおは…ンッ」

「…」

「ンッーーンッ…///」

「ンッ…おはよゆーり」

「おはよ、ございます///」

「チューしてくれたらええのに」

「あ、うん…ちょっと緊張して」

「えー、もう5年やろ?」

「ハハッ」

「昨日もエッチしたのに」

「っ///」

朱里ちゃんは笑いながら
毛布で体を隠し起き上がり
僕を下から見上げる

「昨日はどうやった?」

「最高…でした///」

「…なんなら、、今からする?」

「ブッ///あ、いやそれはっ
そのっ!!」

「フフッじょーだん
朱里も仕事あるし
シャワー浴びたらすぐに行かへんと」

そう言って頬にキスをし
立ち上がりシャワーへ行った
朱里ちゃん

朱里ちゃんとは
半年前くらいから
半同棲状態や
お互いの両親にも認められ
(主に僕の親)
一緒におる時間が増えたわけやけども
それよりも朱里ちゃんの仕事が忙しい
ドラマも決まったらしいし
テレビで見る機会も増えた
やはりテレビで見ると遠くに感じてしまう
やっぱり本質のところは変わらずネガティブだ


「ただいまー」

「おかえり朱里ちゃん」

「ん」

「?
ご飯どうする?一応作っては…」

「いい、食べてきた」

「そう、、、」

帰ってから
朱里ちゃんの様子がおかしい
仕事で疲れたんやろう
そっとしておいてあげなきゃ
そうやってまた僕は
いつもみたい…気づかなかった



「キス…?」

目を疑ったニュース
その内容は朱里ちゃんが出てるドラマで
相手役の男の人とのキスシーン
それがニュースとなっていた
仕事だから仕方がない事やけど
朱里ちゃんのキス顔が世に知れ渡ってる
それに相手の男の人は
あの、柔らかい唇を…味わったんや

「…ふざけんな」


「ゆーり」

「あ、朱里ちゃん」

「みた、よな?」

「ん?あぁ…」

「…ごめん、私ほんまはNG出してんけど
でも」

すごく申し訳なさそうな顔をする
なんで謝るんやろう
仕事やんか
一般的に考えれば出世したようなもの
それなのに何故謝らしてるのだろう
大人にならなきゃ
感情を殺せ…

「よかったやん
反響あって
これで次のドラマも決まるかもな!」

「ゆーり」

「僕も嬉しいよ」

嘘だ大嘘
嬉しくなんかない
ほんまは嫌で相手の男を殴りたいほど
腹が立っている

「ありがと」



「ゆーりおやすみ」

「うんおやすみ」

いつもみたいに寝る前に
キスをしようとした時
突然、キスシーンを思い出した
その瞬間朱里ちゃんと思わず距離をとる

「ゆーり…?」

「あ、ごめん
風邪気味やねん
移したくないから
やっぱソファーで寝るおやすみ」

「っ…」

そしてそこから数日間
朱里ちゃんに会うのが気まづくて
僕は自宅に帰った

なぜ数日間か
それは、、

朱里ちゃんに出た熱愛報道
相手はあのキスシーンの人やった
楽しそうにお店に入る2人
関係者の証言
見たくないのに最後まで読んだ週刊誌
年上の男で高身長
どことなく朱里ちゃんが高校時代
一緒にいた人たちに似てる
好きなタイプなんやろうな

どうしたらいいか分からず
眠れない夜を何日もすごした
その時に朱里ちゃんからLINE


別れよ


ただそれだけやった