わがまま姫と中坊 | さやみる推しのNMB妄想小説 別館
「なにここ」

「友達の家」

「こんなとこ嫌だ!」

「美優紀…」

「こんなボロっちいとこに…」


ガチャッ
「たしかにボロやな」

「ッ!?」

「おー愛菜さん」

「よぉはるばるお疲れ様
美優紀ちゃんやな
おおきくなったなー」

「誰…」

「ハハッここの家の主人や
ようこそボロ屋敷へ」

「す、すみません南さん」

「ええよええよ
確かにお前んとこの豪邸に比べたら
すげーボロ屋敷やろーな
でも大丈夫、ちゃんと暮らせるから」

「パパ…」

「美優紀、撮影の時迎えに来るから
それまではここでな
じゃあな」

「え、ちょっと…パパ!」




「はぁ…」

美優紀ちゃんの部屋はここやから
ゆっくりしていって
もうすぐ彩帰ってくるし

「聞いてないし男いるとか」

ガラガラッ!!

「な、なにっ!!
え…」

「ホントやー!!
みるきー!!!」

「ちょ、ちょっと
あんた何!?」

「やまもとあかり!
さんさいです!」

「やまもとあかり?
ってことはここの子か
てかなんで私のこと」

「これ!」

「この雑誌…へー私のファンってこと」

「ファン?」

「そう、ファン」

「うん!あかりファン!」

「ふーん
ファンなら私の言うこと聞いて
部屋から出てって」

「…」

「はやく」

「ウッ…ウゥ…ウェェェェン!!」

「な、何よもぉ!
うるさいなぁ!」

ガチャッ

「なに人の妹泣かしてんの?」

「は?」

「朱里っおいで!」

「しゃぁぁかー!!」

「よいしょっ…
こんな小さい子泣かして
悪趣味やな」

「はぁ?まず人の部屋に
勝手に入ってきて
そっちの方が常識ないやろ!」

「人の部屋ってか
ここひとの家だし
アンタの方が他人」

「はぁ!?」

「しゃーかぁ…しゃーかぁ…」

「怖かったな
もう大丈夫やからな」

「アンタ誰よ!」

「山本彩
アンタか大阪から来た
わがまま女は」

「はぁ!?口の聞き方に…」

「常識知らずが語んな
今度朱里泣かせてみろ
海に沈めるぞ
朱里、あっちでおやつ食べよ」

ガチャンッ

「な、なによアイツー!!!
ムカつくムカつくムカつくー!!」