以心伝心 | さやみる推しのNMB妄想小説 別館
「行ってきま...え」

「おっす」

「彩ちゃんどうしたん?」

「いや、朝練来やん可能性あるから」

「ないよ
ちゃんと行くつもりやった」

「...さよか」

「あー!もしかして
早く私に会いたかった?」

「っ...な、わけあるかい!」

「えー私は早く会いたかったで?」

「あーそうかいそうかい」

「照れてんのー?」

「照れてへんっ!」

「フフフッ
あ、首隠してるー」

「当たり前やっ
こんな歯形ついてたら誤解されるわ」

「えー?ええやん誤解されたって」

「良くないわっ」

「じゃあ誤解じゃなくて
事実がええん?」

「っ///」

「フフフッ行こー」



「ふぅ...」

シュッ!!!...ガシッ!!

「よし、取れる」

「彩ちゃんって適応ってか
なんか早いよな」

「彩さまさまやろ」

「調子のらんとって」

「あぁ...なぁみるきー」

「んー?」

「私さホンマは
野球部やめようとしててん」

「え?」

彩ちゃんは立ち上がり
ミットをグローブに変えて
私に向ける
多分キャッチボールしよって
ことなんやろな

「なんでー?」

シュッ!!!

「うん、ずっとな
肩に違和感があってん」

シュッ!!!

「うん」

シュッ!!!

「痛めてるのは分かってた
でもさバレたくなかってん
皆が必要とする私は
ピッチャーでエースの私やから」

シュッ!!!

「そんなことないで」

シュッ!!!

「...サンキュー
でも私の頭ではそれしか思えんくて
みるきーがここに来る
直前の試合終わったら
辞める気やった」

シュッ!!!

「うん」

シュッ!!!

「でも私がおらんくなった時
誰がピッチャーできる?って
考えたらなかなか踏み出せんくて」

シュッ!!!

「うん」

シュッ!!!

「その時みるきーのことを
知ったんや」

シュッ!!!

「あーペットボトル」

シュッ!!!

「そーやったな初めは
だからみるきーのためとか言うてたけど
結局は自分のためやったかもな」

シュッ!!!

「ふぅーん」

シュッ!!!

「すまんかったな」

シュッ!!!

「彩ちゃん結局人のためやろ」

シュッ!!!

「え...?」

「だってホンマに自分のためなら
痛めてることもっと隠して
周りから彩ちゃんしかおらんっ!って
思わせたやん
でも彩ちゃんは私を見つけて
代わりを作ったやん
それってすごいことちゃうかな?」

「っ...」

「私は今のを聞いて
やっぱり彩ちゃんやなってしか
思わんかったよ?
キャッチャーに転向してくれたのも
感謝しかないし」

「みるきー...」

「だからその、変な罪悪感?
もう持たんでええやん」

「...」

「彩ちゃんボール早く」

「みるきー」

「んー?」

「...きや!」

シュッ!!!

「おっ...えー?なんか言うた?」

「いや、何もない
今はまだ、ちゃうかった」

「???」

「よっしゃミットに変えるわ
ばっちこーーーい」

「よっしゃーーーっ!」





「あ、2人キャッチボールして...」


「みるきー」

「んー?」



「好きや!!!」



「おっ...えー?なんか言うた?」

「いや、何もない」


彩...告ってるし
でも聞き取られてないし
やっぱりなぁー
分かってたけどなぁ
ま、大人になってくれて
よかったよかった

「さてと、洗濯洗濯っと」