実は彼女ができまして | さやみる推しのNMB妄想小説 別館
放課後、いつもなら
すぐに帰るけど
残ってる

どーせ騙されてるのに

【俺の頭の中劇場】

「あ、渡辺さ…」

「うーわホンマにおった」
「期待してんの?」
「冗談に決まってるやん」

「あ、いや…」

「帰れキモヲタ」

【終了】

「ぬぉぉぉぉー!
ってことやろどうせ!!
よし、帰ろう!」

そう思って
ドアを開けたら
渡辺さんがいた

「うわっ!」

「お待たせー!
ごめんな?
掃除が長引いてて…
あれ?」

「な、何ですか」

「今、帰ろうとしてたやろ」

「…すいません」

「ひどいなぁもぉ
よし、じゃあ行こっか」

「行くってどこにっ
ちょ、ちょっ!腕持つなっ」







「ここは?」

「カラオケ」

「なぜ密室を選んだ…」

「ほら早くー!」

部屋に無理やり入れられて
仕方なく座る
渡辺さんは
デンモクで曲を入れて歌い始める
なんか不思議やな
学年のマドンナが目の前におるなんて

「ふぅ…あれ?
何でそんなに見てんの?
あれー?見とれてた」

「違いますから…てか近いっ」

「いいやんかぁ
ほら、山本くんも歌って」

「俺はいいです」

「遠慮せんと!ほらぁー
下手っぴでもいいから」

「はぁ…分かったから
離れてください」

「ちぇっ」

仕方なく好きな歌を入れて歌う
カラオケって久しぶりやなぁ

「ふぅ、俺もう帰り…渡辺さん?」

「…う、うまいなぁっ!」

「え?うわっちょいっ!///」

「すごいなぁー!!」

「…初めて言われましたよ」

「絶対うまいって
歌手にもなれるで!
すごいなぁっ!」

子供みたいに言ってくる渡辺さん
何か可愛いなぁ…

「あー何笑ってんの」

「別にっ…俺
帰りますから」

「えー、仕方ないなぁ」

カラオケの精算して
帰ろうとしたら
また腕を持たれる

「っだから!
すぐに持たないでくださいっ」

「送って?」

「はぁ?」

「いいやんか
まだいたいねんもん」

「っ///分かりました
暗いし送ります」

「やったぁー」