「疾風は勁草をする」
激しい風が吹いて初めて丈夫な草が見分けられることから転じて、困難や試練に直面したときに、初めてその人の意志の強さや胆力、人間としての値打ちがわかることを表した中国の諺です。
2020年のスローガンの一つ【成長】
結果的に勝っても、負けても、試合がなくなっても、自分達が【成長した!】と断言できるチームになろうと話した。
サッカーを引いても人間として成長が残るように努力し続ける集団になろうというのがGROW UPの本当の意味、意義である。
帝京大学ラグビー部の面白いところは高学年と低学年のつながり、単なる【年功序列】ではなく、【リスペクトとアスピレーション】からくるものである。
リスペクトとは尊敬。アスピレーションとは強烈な熱意からくる憧れのようなもの。この二つが揃った時に初めて、最良の関係性になるのだと感じた。
【ナッジ理論】について
人々を強制的にではなく、内発的動機づけによって力を発揮する方向にうまく誘導する方法。数年前から行動経済学の中で注目されている理論です。ナッジとは「背中を軽く押す」という意味があり、命令や指示ではなく、ナッジによって本人の選択の意思を残しながら自然に良い方向へ誘導し、無理のない形で行動変容を促す狙いがあります。
ナッジ理論
①こちらから介入するのではなく、学生本人に決めさせること
②他人事ではなく、自分ごとにさせること
③本人は周囲の行動の影響を受けるので、周囲の行動変容をうまく伝えれば本人の行動も変わる
シングルループ学習
【行動】と【結果】だけを見て対策を考えること
ダブルループ学習
なぜその行動を取る気持ちになったのか、その【前提】にまで遡って考える学習
リフレーミング
行動を支配する価値観(枠組み)の破壊と再創造
価値観の改善をすることによって行動の改善をする事ができる。
価値観=行動、思考、感情の修正
体験を経験に変えるためには、常に【暗黙知】を言語化する習慣をつける事が大事である。
言語化することによって、再現性を生み出す事ができるよになってくるのである。
マイクロソフトCEOサティア・ナデラ
私は自分の欠点を知るとワクワクする。それを指摘してくれた人から、知恵をプレゼントされた気持ちになる。
【失敗からの学び】
グロウアップマインドセット・・・ネガティブをポジティブに変換する力
オキシトシン・・・感謝したり、仲間思いやったりすると、オキシトシンが分泌されてストレスを緩和する力が強くなる。
行動変容は、【効力期待】と【結果期待】から成り立つ
効力期待を上げる5つの方法は、
①達成経験(自分の経験)
②代理経験(他人の経験から学ぶ)
③言語的説得(励ましの言葉)
④生理的情緒的高揚(体調、気分の高まり)
⑤想像的体験(成功、失敗の想像)
この5つによって自己効力感を高めていきます。
岩出雅之の指導理念【自分が変わり続けること】
3つの価値(自分にとっての価値、周りにとっての価値、社会にとっての価値)
この3つを磨き上げていく事が大事。
勝利はクラブ、選手にとっての価値
価値はその人や家族、関わる人たちとの価値、社会にとっての価値にもなる
克ちは子供たちが成長し、社会にとっての価値に変わる
チームフローに入るための7つの法則
①目標を定め、心理的エネルギーを集中させる
②あらゆることにグロウアップマインドセットでのぞむ
③今のレベルよりちょっと上を目指す
④即座のフィードバックがある
⑤大事なのは過去や未来ではなく現在
⑥楽しさを活動の中心におく
⑦パフォーマンスの外的圧力をなくす
ダニエルピンクのモチベーション3.0理論
モチベーション1.0 生物学的衝動。生きていくために必要
モチベーション2.0 精神的報酬、金銭的報酬、物理的報酬が欲しい
モチベーション3.0 やっていること自体が楽しい。内発的動機づけ
人として成長するということは、サッカーを引いた時に、授かる人なのか?与える人なのか?幸せにできる人なのか?
というところ。目先の勝利ではなく、長いスパンで考えた時に成長マインドセットを持つ【克ち】と、【価値】を追求していく事がすごく大事だと感じている。
マルバツサンカク
マルは意図を持った成功
バツは意図を持っていない失敗
サンカクは意図を持った失敗(見えていた。狙っていた。選んだ)
【考えた上で選択した失敗はサンカク】非常にマルに近い
岩出監督 【チームに関わる人全て(選手、スタッフ、家族)の物心両面で幸せにしたい】
だからこそ文化・環境・モチベーションアップを作り上げる