☆メリィのライバル☆
「めぇ!おばあさんに何買う?」
「う~ん…」
「めぇのほしいものはダメだからな!」
「なんで」
「おもちゃとかだから!」
「もう、そんなの買わないもん!」
「はいはい!」
めぇの買いそうなものはだいだいわかる。ぬいぐるみかお菓子…
発想が子供。小学生か?見た目は…俺から見たら子供。最近少しお姉さんらしくなってきたけど。派手な髪型もしなくなったし、長くなってきたから。だまっていればお姉さん(笑)喋ると子供。喋り方も子供(笑)
「ねぇ、ご主人様!」
「ん?」
「プレゼントね、テディベアとブーケにしない?」
出た!!ほら、テディベアってくまのぬいぐるみだろ?言わんこっちゃない!!でも、一応理由を聞いてあげる。頭ごなしにNOって言ってもめぇは不機嫌になるだけだから…
「めぇ…テディベアってくま?ぬいぐるみ?それ嬉しいか?」
「だってね、幸せの象徴だから…」
「めぇがあげたいならそうしなさい!」
はい、結局めぇのやりたい放題…
ん?どこ向かってるの?
「めぇ、待って!どこ行くの?」
「おもちゃ屋さんここだよ!」
「え?テディベア作りに行くんだよ!ビルドアベアね!ご主人様とメリィの2体!名前も付けられるから!!メリィのは『メリィ』って名前で、ご主人様のは『ご主人様』って名前ね!性格も選べるの!洋服も!ちゃんと心臓も埋め込むんだよ…」
あ~ついていけない。めぇの頭の中はテディベア工場にでもいるのか?
「ついた~!ここここ!!」
「わ!本当だ!工場みたい!っておい!おまえ!俺も作るのか?」
「なんで?」
「恥ずかしいだろ!みんな子供だぞ!」
「え~!二人で作らなきゃ意味ないもん!」
「・・・・・。」
めぇが俺の手を引っ張って、あっと言う間にお姉さんに声をかけた。
「えっとね、ご主人様!この中から選んで。メリィはご主人様ベアを作るから、ご主人様はメリィベアね。」
「はいはい…」
こういう時のめぇは止められない!もう先の先まで頭の中で話が進んでいるから(笑)
えっと、俺はメリィベアだから、女の子ぽい色の…
これか?薄いベージュ…いや?白?めぇぽいのは…やっぱりベージュ?ん~あ、これだ!
「めぇ、何色?ご主人様ベア?」
「これ、ベージュ!」
「なんで?」
「髪の毛の色と一緒(笑)」
「おまえ!そんな理由かよ!メリィベアはこのこだよ!」
「いやん!かわいいじゃん。」
「だろ?めぇっぽいだろ?このピンク!」
めぇはピンクだな!それしかない。
「めぇ、このあと何すんの?」
「綿を自分で入れて、真っ赤なハートチップを入れてキスをして命を吹き込むの!」
「まて!これにキスするの恥ずかしいだろ!」
「だめだよ!みんなやるの!」
「まじ?」
「ほら!」
本当だ…子供達がめぇの言う通り、綿を詰めて、真っ赤なハート型のチップを入れて、キス…
いや、俺は出来ないぞ!みんな見てる!
「あ、ご主人様の番だよ!キス!キス!」
「うるさい!!」
「早く~!キスしないと命が吹き込まれないの!」
めぇは隣でご主人様ベアにチュッと軽くキスをした!
「あなたは今日からご主人様ベア!少し待ってね。今メリィベアも生まれるから!」
「え・・・?」
「は~や~く~!!」
いっか。一瞬だしな!
パシャ…
「めぇ!おまえ!今、写真撮っただろ?」
「記念記念!めぇ、これ待ち受けにしよう!」
「絶対やめろ!」
「はい。メリィベアですよ!今日から二人仲良くね。」
「おまえ、キスさせるな!」
「出会いのキス!」
バカだな…やっぱり…
「めぇ、次は?」
「楽しくなってきた?」
「違う!」
「次は、名前と性格を決めるんだよ!」
「メリィベアは忠実!名前はメリィ!はい、決まり!ご主人様のは?」
「性格は優しい!名前はご主人様!はい、決まり!」
「次は?」
「この中から洋服を選ぶの!」
「うわ!こんなにたくさんあるの?」
「そうだよ。メリィベア、かわいいのにしてよね!」
「はいはい!」
どれにしよう?ベースがピンクだからな…白いワンピース?いや、これウエディングドレスだな。まだ嫁に出すわけにはいかない。でも、これかわいいな。ブーケまでついてるし。これにしたらめぇ喜びそうだな。
そのとき、横から俺の服を引っ張る小さな女の子が。めっちゃ可愛い!まるで天使。その子の手には俺と同じピンクのテディベア。英語で何か言われた…うん?その子がウエディングドレスを指差してる。これにしろってこと?いやいや、取ってほしいのか(笑)
「はい、どうぞ」
「thank you」
きゅんとする。可愛すぎて…しゃがんでウエディングドレスを渡してあげたら、俺のほっぺにチュって!可愛い!まじ可愛い!!それから、俺のメリィベアを見てなんか言ってる…なんだ?あ~洋服お揃いにしようってことか…こんな天使に言われたらノーは言えない。結局、メリィベアはウエディングドレス(笑)ま、いっか。これ、可愛いから(笑)めぇはどこだ?俺、かっこいい服にしたんだろうな。
「ご主人様!これにした!」
うわ!タキシード着させてるよ。これじゃ結婚式用じゃねーか…
「え?ご主人様なんでメリィベア、ウエディングドレス着てんの?」
「これには理由が…」
「なんで、めぇはこれなの?」
「うん?ご主人様、おばあさんちにあった結婚式の写真見なかった?おじいさんすごいかっこよかったよ。グレーのタキシード着てて。」
「へ~」
「だから、これはおばあさんとおじいさんだね。」
「そうだね。」
「じゃ、メリィにもういっこ買って!」
「なんで?メリィベアじゃなくなったから。」
「は?いいだろ!あんなにバービーいるんだから。」
「え~!メリィもほしいよ!」
「はいはい、じゃ、この小さいキーホルダーなら買ってあげるよ!」
「わーい!!」
あ~あ、俺は本当に甘い…
お店を出ると、さっきの天使が俺たちの方へやってきた。
俺めがけてね(笑)俺に抱きついてきた!!
「ご主人様、知り合い?」
「まぁね。」
「可愛いお知り合いね。」
「まさか、ヤキモチやいてんの?」
すると、女の子にめぇが名前を聞いた。
ジュディ。それは聞き取れた。するとめぇがさっき買ってあげた、小さなテディベアのネームプレートに『for JUDY♡from...』fromの後に俺の名前を書いて手渡した。
女の子が嬉しそうにママに見せて微笑んだ。
「めぇ、あげてよかったの?」
「うん。あのこ、ご主人様に恋をしてたから。」
「え~?なんでわかるの?」
「女の勘。いや、ペットの勘…」
「もういっこ買ってあげようか?」
「大丈夫、いいの。メリィにはご主人様いるから!」
「あ!めぇ!俺ね、あの子にキスされたんだよ!」
「・・・・・。」
わかりやすい!めぇは間違いなくヤキモチを焼いている(笑)
「めぇ!」
「・・・・・。」
「ねぇ、めぇってば!」
ペットもヤキモチやくんだな(笑)
