「もう泣くなよ…」
「あ、ユウくん、ソファーね、あったよ。」
「どこに?」
「どこだっけ…?」
あ、めぇ、ソファーみたんだ(笑)気付いてないと思ってたのに。
「あ、めりぃ!ななちゃんから電話きてたよ」
点滴をしたままめぇが電話をかけはじめた。
「もしもし?え~!!ほんとだったんだ!!やっぱり!!だって、めりぃ、今日、天使に会ったもん」
え?めぇ…
俺を覚えてるのか?まさかな。
「ななちゃん、なんだって?」
「ほんとに妊娠してたんだって!」
「よかったね。で、めりぃ、天使に会ったの?」
「え?あれ?わかんない。でも、この羽ほら」
「それ、さっき、俺の家で見つけたんじゃん!」
ま、俺のだけどな。
「そっか。でもね、天使って裸だけど洋服着てるんだよ。」
おい!その話はいらないだろ。
「まだ、頭が混乱してるんだよ。少し休んだ方がいいよ。ここにいてあげるから。」
「このこと…」
「大丈夫、あいつには言わないよ。」
「ありがとう。」
言えばいいのに!
めぇが寝た。
でも、泣いてる。寝ても泣いてる…早く行かなきゃな。
あ~あ。俺は人間を助けてしまった。
ある意味掟違反。
与えられた使命すら遂行できていない。
その使命を果たす為に堕天使になる。俺に与えられた使命は『めぇの涙をとめること』
夢で、めぇは泣かない。同じ世界で言わなきゃ!「泣くな!ばか!」たったこのひとこと。でもここにいたら言えないから。だから堕天使になるだけ。堕天使になったって、イケメンであることに変わりはないから。
ところで、俺はいつ行けるの?
めぇと同じ世界に…
ここにいると時間の感覚がわからなくなる。
めぇが戻ってからどれくらい経ったのか…俺はまだ天使だから、相変わらず姿を表さずめぇとデートしたりしてるけどな。フラフラ隣を歩いてる?飛んでる?だけ。いつの間にか日本に帰ってきた。めぇは毎日韓国のサイトをみては仕事を探してる。
「めぇ、韓国戻りたいの?」
はい、無視!
戻りたいんだろうな…
戻っても、意味はない。俺は知っている。
俺がなかなか同じ世界にいけない理由…
なんだ?
<報告書4>
メリィを生かして、俺は堕天使になる。
つづく…