トランキライザー7 | ☆MeRRy world☆

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幸せになるために 人は取捨選択を繰り返す どうか どうか 間違えませんように

☆ペットの事情☆


メリィは強がりとよく言われる。それは自分でもわかっている。
無理をしたりはしない。たまに意地になることはあるけどね(笑)

ついこの間ね、ご主人様が風邪をひいたの。結局インフルエンザだったんだけど(笑)本当、よくひくんだから。月イチで風邪をひいている。メリィだってそんなにひかないのに。月イチ風邪って美容院とかエステの予定みたいでしょ?でも、仕事柄、体力消耗するし免疫力も低下する。体を壊しやすいのもわかるからできるだけ早く治してほしいと思ってるの。

でも、聞いて!!
ご主人様ったら、え??って思うようなものをお願いしてきたの。


「めぇ!」

ご主人様はよく呼びかける。
メリィ、このご主人様の『めぇ!』っていうの好きなんだ。

「どしたの?」

「また、かぜひいた(涙)」

「また?」

「うん、薬ほしい」

「帰りに買って行ってあげようか?」

「助かる(涙)」


ご主人様、また、風邪ひいちゃったんだ…
かわいそう。かわってあげられたらいいのにな。

「症状は?」

「頭痛い、熱ある、のど痛い、咳でる、だるい…」

「風邪だね」

風邪の症状すぎて笑っちゃいそうになってるのは内緒。だってさ、薬の箱とかに書いてある症状そのままでしょ?!

「風邪薬とマスクほしい」

「はぁ~い」

「あと、野菜ジュース100本、紫の!」

「え??」

「10分に1本飲むから!」

「お金ない~(涙)」

「じゃ、2本」

「わかった!」


野菜ジュース100本(笑)
ま、冗談だよね。
でも、メリィのイタズラゴコロに火がついた!

外は雨。なんでこんな時に雨なのよ~
そんなこと言ったって自然には逆らえない。

まず、薬とマスク買って、最後に野菜ジュースかな…
頭の中でお店からご主人様のお家までのルートを確認!あそこに薬局あって、あそこにコンビニあって、そんな感じ。完璧。メリィは脳の病気があっていくつも一緒に考えられないの。普段の生活にはほとんど支障はないんだけど、時間がかかってしまう。昔はしっかり者って言われていたのになぁ。

そんなこと考えていたら薬局に到着。予定通り。
でも、薬を探すのも苦手。見かけによらず人に聞くのも苦手。でも、ご主人様が待っているから急がなきゃ。そういう時は勇気も出る。白衣を着た、なるべく一番ひまそうで、1番頭良さそうで、1番優しそうなおじさんに声をかける。見る目はあるの。

「すみません。風邪薬欲しいんです。」

「症状は?お姉さん?」

「違うんです。ご、、、知り合いが、、、」

いつもご主人様って言っちゃいそうになってつまる(笑)

「 頭痛い、熱ある、のど痛い、咳でる、だるい…そうです。」

「どれが1番?」

ガーン…わからない。
そういう時、メリィは…

「のど痛い!!」

適当に答える!!ご主人様のことはなんとなくわかる。ペットの勘。ずっと一緒にいるからわかるの。

「じゃ、これかな。」

「1番高くてすぐ効くやつと栄養ドリンクもお願いします。」

「は、はい。安いやつじゃなくていいの?」

「高いやつ。一番ね!」

メリィは思う。高いやつの方が効くから高いに決まってるじゃん!!
イタリア行った時にガイドさんも言ってた。オリーブオイルは、値段に比例するって!!高ければ高いほど美味しいって。これは本当にそうらしい。
まぁ、世の中には安くて質の良いものもたくさんあるかもしれないけど、高い方が良いものの可能性は高い。風邪薬なんて何百円しか変わらないんだから。早く治った方がいい。ご主人様は忙しいんだから。栄養ドリンクも飲まなくちゃね!!

とりあえず風邪薬ゲット!!

あ、マスク忘れた。

って戻るのがいつもの流れ。ここは言わなきゃバレないでしょ(笑)最終的には、薬とマスクあるから。
一緒に買い物してたら、

「めぇ、マスクは?」

って言われるだろうけど。

そして、次はコンビニで噂の野菜ジュース!!
紫のやつ!間違えたら怒られちゃう。

紫のやつ、紫のやつ、、、

ここからご主人様のお家までコンビニ何件あったっけ?
確か4件…何本買えるかな?

あ!みんな今、『え?』って思ってる?

そう、メリィ、野菜ジュース買えるだけ買うつもり。もちろん紫のやつね!
ご主人様がほしいって言ってたでしょ?

まずはここ!

え?3本しかない。もちろん、全部買い占める。

次は…

8本!なかなかいいね。これで11本。
……。
意外と重い…

そして3件目、2本か…これで13本。
メリィの歩くコンビニから紫の野菜ジュースが消えていく(笑)

そしてここが最後。
5本か…18本。
少ない!でも、重い…

とりあえず、ご主人様に電話。

「もう、着くよ。」

あ、電話落とした。野菜ジュースが重い…

「めぇ、電話切ってんじゃねーよ」

「ごめん、重いから早くあけて!!」


あ、でた!
髪の毛ボサボサご主人様。やっぱりガッツリオフ!!

「なに、こんなに買ってんだよ!」

「野菜ジュース100本なかった。でも、ここまでのコンビニのやつ全部買い占めてきた。紫のね!」

「まじ?」

「うん、ほら。」

「ばか!」

ご主人様が笑った。くしゃって顔がくずれるんだけど、メリィね、この顔が好きなの。
そしてこの顔を見るために少しだけ無理をする。でもそれは無理とは言わないのかもしれない。
何故なら…

『無理』とは、
  実現するのが難しいこと、物事の筋道が立たず道理に合わないこと、しいて行うこと

だから。実現できるし、ご主人様の飲みたいものだし、2本でいいって言われたから。
ただ、ご主人様の笑顔が見たくてできるだけ買ってみただけだもん。喜ぶ顔が見たいだけ。ただそれだけ。バカと言われたいだけ。だってね、ご主人様がバカって言うときは必ず笑ってる。
そして、「本当にこんなに買うなんて…」って言いながら一生懸命冷蔵庫にしまってる姿がこの上なく可愛い。こんな姿、メリィしか見られない。ご主人様を笑わせるための努力は惜しまない。ただ、いつも、笑っていてほしいだけ。ペットはご主人様には幸せでいてほしい。そうでしょ?



つづく…