☆エトランジェエンジェル☆
めぇはたまにわからない。
笑っていたと思えば泣くし、元気にしてると思えば実は心弱っていたりする。
俺は、仕事柄だいたい見抜いてるつもりだけど、めぇも隠すことに精一杯の努力を惜しまないときがある。そんなときはだまされてしまう。
めぇは隠すのが下手だからもって一日だけど。
秘密にしたいことをすぐ言ってしまう。そう、サプライズというものに向いていない。
俺には、わかりやすくてありがたいけど…
1月だったかな?
めぇに出会って1ヶ月くらい経った頃、めぇの親友が亡くなった。
めぇは俺に言った。
「ユウくんが死んだのはめぇのせいなのかもしれない…」
そんなことあるわけない。イケメンで頭のいいユウくんを神様がほしがっただけ。
この神様わがまま説はめぇに教えてもらったのに…
めぇはまた泣いていた。
ここで話す話は、この先誰かに話すつもりはない。
邂逅…出会うべき運命
そんな言葉がぴったりだろう。
ユウくんの亡くなった日、俺は変な夢をみた。たぶん夢だ。
空を飛んでる!!
背中に真っ白な羽が生えていた。
え?俺、死んだのか??
天使か、これ??
全然理解できない。
高い建物の縁に座る一人の青年が目に飛び込んだ。
黒いパーカーのフードをかぶった青年が下を笑いながら見下ろしている。
俺は何を見てるんだろうと思い、飛んだまま下をのぞいた。
そこにはバカみたいに空ばっか見てるめぇがいた。
ユウくんが死んで天国に行ったか確認でもしてるんだろうな。
もしかして…
この青年はユウくんか?
俺がそっと近づくと、静かに振り返った。
体が固まって動かなかった。
いや、動けなかった。
彼は、見覚えのあるネックレスをしていた。
マリア様の描かれた…
彼は俺に言った。
「めりぃってばかでしょ?」
「うん。」
彼は続けて、
「めりぃさ、まだ気付いてないから…」
そう、俺にはすぐにわかった。その言葉の意味が。
「めぇがもし気付いていたら、俺に出会った時、きっと何かを予想して仲良くしなっかたと思う。」
そう答えた。
「俺も思う…」
彼は、また笑いながら言った。
「めりぃってさ、本当にバカだよな。」
なんだか彼が他人とは思えなかった。
最後に彼はこう言った。
「めりぃは、わかりづらいようで簡単だよ。自分の心に素直じゃない。それに、だいたい心と逆のことを言う。不安を抱え込みすぎて突然泣く。優しくされると強がる。そんなめんどくさい女の子。それを、はいはいってきいてるのが楽しかった。」
俺は間違いなく彼がユウくんだと思った。
そんな話をしながら下をみると、仕事ほったらかしで空しか見ていないめぇが上から見えた。
彼は、俺に謝った。
「ごめん。やっぱり、神様にはばれるんだな…」
そのあとのことは覚えていない。
目が覚めて思ったことがある。
ユウくんは、めぇがもう少し強くなるまでそばにいたかったのかもしれない。
もし、空を飛んでる夢をみて、黒いパーカーのフードをかぶった青年をみかけたら、こう言ってあげて。
「めりぃは今も笑いながらバカを言ってるよ。」
って。
めぇはきっともうすぐ何かに気付く。
ネックレスをなくしたことと、もうひとつのすごいことに。
でも、めぇより先に俺が気付いてしまったことはとってもイケメンな天使との秘密にしておこう。
つづく…
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