わたしは今までに味わったことのない絶望に襲われた。
自分のたいへんな異常を感じ取った。
だけど、なにがたいへんって、それがまわりに見えていないこと!
もしあなたが交通事故に会って、もうそれは大変な大けがをしていたら?
必要な処置をまわりは、(望まなくたって救急車をよんでくれるでしょう!)
あなたの痛みを理解しながら、施してくれるでしょう。
しかし、その大けががあなたにしかみえないものだったら。
わたしはたくさんたくさん痛いとまわりにアピールしなければならなかった。
いっそばっさりと、刀で切られたような傷が、時代劇みたいにできて
大出血していてくれたら、どれほど助かるか、っていつも思った。
自分が異常事態にあることをたくさんたくさん伝えようと、アリスはする。
まわりは決して、それをゾンザイにあつかってはならない。
また、最後までその声を聞き続ける覚悟がないのなら生半可に近づいては行けない。
もし、あなたの目の前に、大出血の大怪我人がいたらどうする?
かけよってなんとかしなきゃと思うでしょ?
途中でその処置を投げ出してしらんぷりなんてする?
そう考えたら、放り出すという行為がどれほどアリスたちにとって
「冷たい行動」に映るのかは
すぐにわかるでしょう。
そしてどれほどの悲しみや、絶望を与えるのか、想像がつくでしょう。