暮らしを軽やかに。
行動認知療法のお話⑥
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<レッテル>とはラベルのこと。
商品などに貼りつける、しるしのことです。
<レッテル貼り>とは、
人物や物事に、
一方的で断定的な
単純評価をつけることで、
主に悪い意味で使われます。
「パワハラ上司」
「意地悪な人」
「頭の悪いヤツ」
そんな感じです。
人や物事には
複雑な多様性があるもの。
それを無視して、
単純な悪意のラベルを貼ってしまうことには
十分気を付けた方が良いです。
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人は事実そのものではなく、
自分の信じたいことを
信じる傾向があります。
決めつけてしまうと、
それを立証するような事実しか見なくなります。
反証するような事実があっても、
それは無視するか、
悪いように書き換えます。
そうすると、
どんどん相手が嫌いになって、
悪意のループにはまり、
こころがどんどん重くなっていきます。
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「人を呪わば穴ふたつ」
という言葉がありますが、
この「穴」とは墓穴のことです。
どういう意味かわかりますか?
「相手の墓穴」
と
「自分の墓穴」
です。
相手を恨んで呪ったりすると、
相手の命運だけでなく
自分の命運まで尽きていくんだよ、
という格言ですね。
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※行動認知療法とは全く関係ありません。箸休めの思い出話です。
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<レッテル貼り>
に似た言葉で、
<ラベリング>
というのがあります。
<レッテル貼り>が
主に悪い意味での
相手の格付けに使われるのに対して、
<ラベリング>は
主に良い方向に
相手の心理を動かすテクニックとして使われます。
ネガティブなラベルを貼ってしまうと、
どんどん悪意が加速しますが、
ポジティブなラベルを
意識的に貼っていくのです。
「理解も思いやりもあるあなたのような上司の部下になれて、本当に幸せです。」
ラベルをペタ。
「あなたは細やかな心使いのできる素敵な方ですね。」
ラベルをペタ。
「お前やればできるやつだな。スゴイな、見直したよ。」
ラベルをペタ。
ポジティブで嬉しい言葉のラベルは
どんどん貼ったほうが良いです。
それは相手にも自分にも
暗示をかける効果があります。
わたしたちは、
ついつい不満や不平を表現してしまいがちですが、
「こうだったら嬉しい」を表現した方が
物事はずっと上手く運びます。
ネガティブな<レッテル>を
相手や自分に<貼る>のはやめて、
ポジティブな<ラベリング>
を心がけていくと、
人生は確実に
軽やかなものに変わっていきますよ。
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次回は
<やめると心が軽くなる10の考えぐせ陸ノ型【心のフィルター】>
です。
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「軽くする」をテーマに書かせていただいております。
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みなさまの
体質改善と
脳質改善を
応援しています^^
福来 かおり