私達が仕事をする上での価値基準として、「利益が無ければ意味が無い」


と考えがちです。


しかし、中国春秋時代 斉 「せい」 の宰相 「さいしょう」 であった 「あんえい」


「あんし」 は、 『益は無くとも意味はある」 と言う内容の格言を残しました。


確かに、職場に於いては、利益や効率を追求する事が不可欠です。


しかし、人としての心の鍛錬 「たんれん」 を図 「はか」 り、人間性の向上を


得ることも益の一つなのです。


この人間性の向上は、一朝一夕 「いっちょういっせきに」 に叶う


ものではありません。


それだけに、直ぐには利益に繋がらなくても 「挨拶をする、返事をする、


後始末をする、小さな約束や時間を守る、姿勢を正す」 等を恒常的に


「こうじょうてき」 に行うのは意義があります。


一つの行為は些細 「ささい」 な事柄でしょう。


しかし、それらが積み重なり、また合わせる事によって、大きな益となります。


「日常の些細な事に心を向け、それを実際の行動に移す。


行動に移したならば、日々の習慣として継続的に行う」。 


それは個人の人間性を高めるだけでなく、潤滑 「じゅんかつ」 な


職場環境を形成する為の礎 「いしずえ」 です。


今日の心がけ ; 些細なことに心を向けましょう

人は、失敗をした時は反省をするものです。


しかし、何事も無く一日の仕事が終わると、その日の反省や


後始末をしないまま終わることが多いようです。


一日を振り返ってみると、充実している時間も有れば、なんとなく


過ぎてしまう時間もあります。


なんとなく過ごせるのは、何も問題が無く順調のように思えます。


しかし自分だけが問題の有無を解っていなかったと言うケースが、


往々「おうおう」にしてあるものです。


人に言われて初めて気が付き、身が縮む思いをした事は無いで


しょうか。


仕事の準備が「ウオーミングアップ」ならば、一日の仕事の後始末は


「クールダウン」です。


大事なのは、一日の自身の仕事を振り返る時間を、少しでも持つ事


なのです。


「 何をしたのか、何か足りないことは無かったか 」 と振り返るだけ


でなく、その日の気づきを手帳に書き留める事も一つの方法です。


職場においての日々の後始末は、将来の成長に向けての大きな


財産となる事でしょう。


今日の心がけ ; 一日を振り返る時間を持ちましょう。

帰宅ラッシュ時の電車に乗った中島さんは、運良く席に座ることが出来


ました。


「ツイテいるな」 と喜んでいると、次の駅で1組の老夫婦が乗ってきまし


た。


すると中島さんから1人置いて座っていた女性が「どうぞ」 と言って立ち


上がり、婦人に席を譲「ゆず」りました。


しかし夫は座れないでいました。


仕事の疲れがあった中島さんですが、老夫婦の姿に、中島さんの両親が


所要で電車に乗るたびに、 「今日も席を譲ってもらったよ」 と言っていた


姿が重なったのです。


そこで、中島さんは 「両親が受けた恩をお返ししよう」 と考えました。


そして中島さんの隣に座ってた男性に 「私の席に移動していただけませ


んか」とお願いし、夫が婦人の隣に座れるように配慮をしてあげたのです。


「良い事をしたな」 とほんのり嬉 「うれ」 しくなった中島さんは、自宅ま


での小1時間、立っていても不思議な事に疲れを感じなかったと言います。


人が喜ぶ事をすると、その喜びは帰って来る」と言っていた


会社の先輩の言葉を思い出し、「その通りだな」 と中島さんは実感したの


でした。


今日の心がけ;良い事は直ぐに実行しましょう