『むすび居合道』刀一会

 

「むすび居合道」とは

日本武術むすび協会(JMMA)

Japan Musubi of Martial arts  Association

 

むすび居合道というのは、

国内はもちろん外国の居合の術レッスンにおいても

 

「むすび居合道」として行っているところ

まず皆無であります。

 

しかし、

個人的にむすびという(意識・氣の)技術を使って

 

当会が

むすび居合道と呼称し教授している

技術と同じコンセプトの居合を指導している

ところもあるかもしれません

 

世界は広いので。

 

では、

むすび居合道の説明前に

 

武術から生まれ、世に知られた『むすび』とは何かというところから

始めます。

 

(武術)むすびとは、

自分と他のすべて

(モノ、人、動物、地球「地面」等)と

一体になる、一体にできる、一体にする技術です。

 

その技術とは、

身体を最初にどうする

身体の形をこうする、角度やスピードはこうだというのとは違います。

 

つまり身体の操作はそんなに

重要でないという事です。

 

では、

どうすれば「むすび」という現象を行う事が

可能なのか?

 

その答えは、『意識』にあります。

 

つまり意識操作(氣の操作)によって

『むすび』という現象を作り出します。

 

では、

意識操作とは何なのか?

 

意識を使って、自分の身体を操作し

意識を使えば、自分のように相手やモノを通常レベルの筋出力(力任せの)無く操作できる

 

それが意識操作です。

 

具体的には

 

相手が自分の手を取りに来た時に

むすびをつくったとしたら

👇の動画のような現象を起こすことが出来ます。

 

 

 

これは、

体術(合気道)なんじゃない???

居合道とどう関係があるのですか??

 

という質問が出ると思います。

 

では、

次に居合道で当会が

 

むすびが必要な理由を書いてみたいと思います。

 

①刀を腕のちからだけで持たない為

②刀を腰の力だけで抜き付けしない為

③各動作を行う際の"身体の崩れ"を起こさない為

④刀における正しい振りを常時行う為

 

①~④すべて同じことを言っています。

 

それは

「むすび」という意識を使っている

ということです。

 

人間の動き(運動)は

おぎゃ!! と誕生してから

自由気まま(その人なり)に行ってきました

 

その結果として、

野生動物としての本来の本能が統括する

全本能の運動ではありえず

 

手足をバラバラに使うという事を学んでいくことになります。

(そうでなくては人間にはなることができない)

 

駅で切符を買うや

ペットボトルのキャップを開けたり

折り紙を折って作品をつくったり・・・・

 

手をバラバラに、独立して使う事は

前足が完全に独立していない他の動物では出来ないことです。

 

動物は他の動物を狩るとき

その武器は

自分の体の一部(爪や牙、角等)を使います。

 

その武器の使い方は

つまり身体コントロールは人間とは違っています。

 

人間の武器(動物の歯や爪にあたる)は

歴史をたどれば

 

石、加工した石、棒、刀(剣)

なんかです。

 

人間が使う武器は、道具です

 

道具は自分の身体とは別のもの、

つまり異物なわけです。

 

・刀は異物です。

自分の身体ではありません。

自分の身体に生まれた時から一緒じゃない。

 

自分の身体の一部であったなら

自由自在にやがて

負荷なく動かせます。

 

手や足は

重たくもないです。

それは

自分の身体だからです。

 

では刀はなぜ"ずっしりと"重さを感覚するのか

 

脳が

"異物として(自分以外として)"感覚しているからです。

 

私は

大学で脳のことを(工学部として)研究していました。

その後も脳(人間の認識等)を武道や教育とともに学び続けています

そのため、武術武道においても不思議なことや

いままでスルーしてきた技術を少しずつ解き明かして

生徒さんなどへレッスンしています。

また学校教育でそれを応用しながら人間の行動を教えながら学んでいます。

JMMA(合気道・居合・九十九式太極拳・空手、茶道)、教育

 

それはともかくとして

 

では

刀を自分の身体として操作できないのか?

 

端的にいうと、『可能です』

 

詳細を述べることは、ここでは不可能なので

 

簡単に書きますが、

「異物」「自分」と区別しているのは

 

人間の各個人の「脳」です。

 

脳は、分からないことがまだまだたくさんありますが

 

とにかく

頑固者です。

 

人間の脳の話ですよ。

その頑固な脳に

刀を自分の一部だと本当に思わせた時

(脳を騙すのではないですよ、あくまでもマジで刀は"俺"と脳が信じるんです)

 

刀は軽く、つまり重さを感じなくなります。

 

自分の服や下着、靴下が重いなあ、

と思って生活していますか。

 

これは、

皮膚(自分)と密着している衣服が自然と

自分だと脳が感じて生活しているからです。

(本当は、この説明は! 100%正確ではありません)

 

ながながと説明してきましたが

 

この刀を自分の身体の一部だと

「脳」に思わせて居合道を稽古していくシステム

それが刀一会居合道だということなんですよ。