下緒の長さ調節 | 千日の鍛、万日の練

千日の鍛、万日の練

2019年7月より居合の道に入った男。
ろくに運動経験もないにわか初心者が、
無双直伝英信流を学びながらどう成長し居合の道を歩むのか。
誤った知識や戯言も含めて成長を振り返るための一日記。

昨日は下緒を踏んでしまう悩みについて書いた。
少し切って長さを調節することでいずれ解決しようという心づもりだった。

いずれ、というのには理由があり、今私が使っている模擬刀は先生からお借りしているもので、下緒も借り物だからである。
いくらなんでも借り物を切るわけにはいかないので、下緒だけ自前のものを注文して長さを調節してから付け替えようと思っていた。

そんなことを思いつつ先日の稽古に参加して稽古していると、先生がふと私を呼び止める。

「あなたちょっと下緒が長いね」

驚いた。
正に最近浮上した下緒の長さへの悩み。
日記に書いた直後の稽古にて、何も言わずとも先生が気づいてくださった。
よく見てくださっているものだと感動を覚えた。

「じゃあこの程度の長さで切ろうか」
と、早速その場で長さの当たりを付けてくださった。
切る道具もないので長さの程度をよく記憶しておいて帰宅後に作業しようと思っていたら、先生がその場で刀で斬ってしまわれた(笑)

その後の稽古はまさに快適。
下緒を踏むことがなくなり、思う存分動けるようになった。
悩みにすぐ気づいてくださった先生に感謝するばかりである。


さて、この下緒だが、稽古中に先を切っただけなので房を作って整えなければならない。
昨日の日記にも書いたが、房をつくるのは簡単にできるということなので早速稽古後に自宅でやってみた。

  1. 房にする分の長さをほどく(この時点では房がもじゃもじゃだが気にしない)
  2. 充分な長さをほどいたら、房の根元になるところに下緒の横から糸を付けた針を通す
  3. 根元になる部分を絞り込むように3回糸を巻き付ける
  4. 巻きつけた糸の中央あたりを十字になるように2周ほど縫い付ける
  5. もじゃもじゃの房を針や爪などで更に細かくほぐしてから、水に濡らす
  6. 下緒を振り回して乾かす


これで立派な房が出来上がる。
5分で作った適当な図だが、イメージはこんな感じ。

私が見つけた記事では糸を巻いてから房部分をほどくとあったが、逆の手順のほうがやりやすいと思う。
というか、ほどいてからでないと、下緒が固いので絞るように糸を巻くことができない。

上手くできるか心配だったが、全く難しくはないし仕上がりも製品と言っていいほど綺麗に出来上がった。

しかし、夜中に家の前でびゅんびゅんと音を立てて下緒を振り回している私の姿はさぞ不審者のそれだっただろう。
通報されないように注意していただきたい。

日々、精進。