わかば
1966年に当時の日本専売公社より発売されました。
1960年に発売された「ハイライト」のヒットから、両切りシガレットの
「しんせい」や「いこい」の愛好者がフィルター付きタバコに移行する
ことを想定しての新製品でした。
(発売当初のデザインは本当に「若葉」といった趣きですね。)
実際に1967年にはフィルター付きシガレットは、タバコ総販売量の
75%を占めることになります。
その内「わかば」はハイライトに次ぐ売上本数でした。
しばらくはあまり姿を見ませんでしたが、増税後に再び売上を伸ばして
います。
税率が抑えられた旧三級品による低価格が市場に受け、JTの公表
では2014年第3四半期に第6位の販売数となっています。
2015年3月現在で20本260円、タールは19ミリ、ニコチンは1,4ミリです。
現行のパッケージは1968年に変更されたものです。
独特のクリーム色がレトロ感を持ちつつ、お洒落です。
セロファン個包装がされていないため、乾燥には要注意です!
着火前の本体からは木屑のようなタバコの香に、ごく僅かな甘い
匂いがします。
因みに国内唯一のロングサイズ(80ミリ)で、フィルターがとても
柔らかいのも外見的な特徴です。
吸い味は弱めの甘味と苦味、そしてコクや旨味もしっかりと
感じられます。
畳(伊草)のような渋い香りも特徴です。
この香りはタバコの熟成が浅い葉を使っていることからでしょうか。
苦味や伊草のような渋味は、刻み煙草の小粋に似ています。
また甘味はハイライトやゴールデンバットの洋酒風を控えめにした
印象です。
煙量が多く漂う臭いはそれなりですが、刺激はあまり強く感じません
でした。
葉はしっかり詰まっていて、ゆっくり味わうこともできます。
概ね7分ほどの喫煙時間です。
後味も弱い苦味と甘味、そして旨味が残ります。
バットよりも甘味や苦味は薄味、エグミや雑味は感じずスムース。
時々苦味の強さや、荒々しい辛味を強く感じる個体もありましたが、
それも個性の一つでしょう。
ちなみに加湿すると甘味が増しましたが、旨味やコクはあまり
変わりませんでした。
名前から連想するように、若草・若葉の風味が楽しめるシガレット
です。
クセや着香の甘さ控え目に、タバコの極力自然な苦味・甘味を
感じたい方には良いと思います。
丁寧に吸うと他にない特徴的な香り・しっかりしたタバコ感が
得られます。

