1946年に発売され、長い戦争の終わりと平和な未来を願っての命名
がなされた、歴史と思いの詰まったシガレットです。

デザインは工業デザインの草分けと言われる、レイモンド・ローウィ
によって1952年に現行のものへと変更がなされました。
鳩の意匠は旧約聖書のノアの箱舟がモチーフで、大洪水に見舞われ
た後に鳩がオリーブをくわえて戻ってきたことで希望の大地を知った
という神話によります。
今でこそ価格は他のシガレットとほぼ同じですが、発売当時は高級
たばことしての位置づけでした。現在は10本230円です。
価格は同じになったとは言え、JTでの扱いは意識されたもので専用
サイトの力の入れようはなかなかです。
箱も香りを逃がさないためとシガレットの折れ曲がりを防ぐためで
しょう、シェル&スライドボックス式でさらに銀紙と薄紙の中に
タバコが収められています。
(底を押すと中のタバコを収めた小箱がスライドしてでてくる仕組みで、
19世紀末に登場したパッケージです)

ピース(10)よりもショートピース、あるいはショッピの通称の方が
広く知られていますね。因みにピース(20)、フィルター付きの通称
ロングピースと比較してのショートです。
レギュラーサイズ(7センチ)の本体からはバニラに桃系の果物様の香。
葉はしっかりと詰まっています。
本体にも薄く金色で鳩が描かれています。
良質なバージニア葉を用いて、最少小限の香料が加えられた
「バージニアブレンド」です。
吸い味は白桃やプラムを思わせる少し酸味を伴った甘さにホロ苦さ、
ちょっとでも強く吸うと苦味が強くなり過ぎて辛くなります。
とにかくソフトにゆっくりを心掛けて。
のんびりと10分くらいかけるつもりだと、甘さとホロ苦さの絶妙な
バランスを楽しめます。
小さくて丈夫なパッケージは本当に持ち運びに便利です。
吸い手の技量が試されるシガレットだと思います、少しレトロかも
しれませんが、長く愛される十分な根拠を持ったシガレットです。
結びにピースから思い出す言葉を紹介します。
「新刊を読んで意味が理解できなければ書き手の力量不足だが、
古典を読んで理解ができないのは、読み手の力量が不足」