日本海の低気圧が急速に発達しながら北東に進んだ影響で、21日未明から午前にかけ、全国的に強い風が吹き荒れ、海も大しけとなった。気象庁は、同日夕にかけ暴風や高波、竜巻など激しい突風の恐れがあるとして警戒を呼び掛けた。
 また西日本を中心に黄砂が観測され、広い範囲で視程が悪くなり、交通などに影響が出た。
 風は千葉市で午前4時54分ごろ、3月の記録となる瞬間最大風速38.1メートルを観測したほか、10分間の平均風速でも北海道・新得、福島・喜多方、岐阜・揖斐川、愛媛・四国中央など全国10の観測所で史上最大を記録した。
 けが人も相次ぎ、神奈川県では相模原市で屋根の破損を確認していた男性(59)が風にあおられて転落し重傷を負うなど17人が負傷。東京都調布市で風にあおられたシャッターに当たった3人が、千葉県では4人が、それぞれ軽傷を負った。
 交通機関も大きく乱れ、強風や黄砂の影響で午前10時時点で日本航空66便、全日空34便が欠航。計約1万5300人に影響した。鉄道ではJR京浜東北線が一時全線で運行を見合わせるなどダイヤが乱れた。また道路でも、東京湾アクアラインが一時通行止めとなった。
 気象庁によると、低気圧は北海道付近を通過して21日夜にオホーツク海に進む見込み。予想される最大風速は北日本、東日本で海上27メートル、陸上25メートル。西日本で海上23メートル、陸上18メートル。波の高さは、高い所で5~6メートル。
 黄砂は北日本から西日本では同日夕方まで、沖縄・奄美では22日まで続く見込み。 

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