依存症のスタート地点は?

クリニックの仲間たちの問いの答えは、多くは〇〇の始まりを語ります。

〇〇の始まりは依存で、依存症ではありません。

世の中の多く人は何かしらに依存していますよね。

アルコール、タバコ、パチンコパチスロ、競馬競輪競艇、甘い物、コーヒー紅茶、テーマパークなど挙げたらきりが無いですね。

ただ、多く人は依存症には成りません。

何故でしょう?

精神的は部分では云えば、意志が弱い部分も有ると思います。

しかし、多くの要因は生活環境が大きく関わっていると思うのです。

安定した収入が有り、多少の趣味趣向が出来少なからず貯金も出来る暮らし。

家族円満、団らんが無かろうとも心が折れるほど苦しみが無ければ〇〇にたとえ依存していたとしても、理性がしっかり働機適度な依存で留まれるのです。

私は社会人に成った時から修行中で先輩から、アルコール、パチンコ、競馬を教えられて時折やってました。
時には数万円も散財する事も有りました。
でも、毎月の生活費は手を付けず過ごせてました。

30代半ばで父とずっと2人暮らしで生活費は私が稼いでいたのですが、父が亡くなり身内もおらず一人になり自由と孤独な毎日となり、生活が乱れました。

投げやりになり、希望も失い、ただ、今を生きるだけに働かきアルコールも量がふえたり、パチンコで十万円以上も散財したり、乱れに乱れた生活に更に勤務先が地上げにあい閉店。

何とか自動車生産工場の期間工で働けて其れでも散財は無くならない生活。

バブルが弾け無職になり、ギャンブルで食いつなぐ生活。
負ける日が増えアパートを追い出されホームレス状態で、スーパーで万引き、空き家に勝手に住んだり、憂さばらしに下着を盗んだりして、自分では止めたいのに止められない。

此の様な状態が依存症なのです。

止められないので、逮捕されるしかないから敢えて捕まる様に盗み逮捕されました。

以前に空き家に無断侵入で逮捕され出向猶予処分をうけてましたから、

今度は逮捕裁判、刑務所行き。

2度と刑務所には入らない生活を゙すると固く誓った。

しかし、仕事も見つからず生活保護を申請し生活保護受給者に。

集団生活保護受給者専門の施設で生活しました。

数年は我慢出来てましたが、

意志だけでは止められない欲求に負け、窃盗の繰り返し。

窃盗の時のドキドキ感やスリル、欲求不満、ストレス解消と自分勝手な欲求と渇望に侵されてました。

どうにも成らない。

下着の窃盗も頻繁になり、多くの女性に辛い思いや怖い思い、悔しい気持ち、恥ずかしいさと考えますが渇望には勝てませんでした。

幼い頃から母が家に居ない家庭に育ち母恋いしだったと思うのですが、女性の下着にはかなり執着が有りました。

身に着けたり、匂いを嗅いだり、自分でも変態だとはわかっているのに止められない。

誰にも相談出来ない。

其れでも止められない。

逮捕されるしかない。

2度目の逮捕で刑務所。

満期出所で一番にコンビニに行き、タバコを買う。

アルコールでも、パチンコでも、競馬でもなくタバコ。

窃盗だけは絶対にしてはいけないと思うもタバコは止められない。

依存症は〇〇を止められたら回復して行くと思いがちですが、

そんなに簡単では有りません。

引き金は意識していない時弐、無意識が反応します。

例えば、競馬中継、アルコールCM、繁華街、目に入る時無意識が反応します。

過去の記憶が蘇り渇望へと向かう。

呑みたい、打ちたい、買いたい、吸いたいとなるのです。

此の様な状態の時、

理性が働けばとめられますが、

理性が働かない状態の時、

生活が不安定だったり、

仕事に不満があったり、

家族の関係が不仲だったりした時、渇望に負けたりします。

スリップしてしまうことも。

そのスリップが繰り返し起こる時、依存から依存症に移行する時です。

もし、生活が不安定てなければ理性が働き留まれることも。

もう一つは依存症の時に、依存物を利用と同時に利用していた物には、無意識の反応が出ます。 

タバコを吸っていた時、引き金に引き付けられる事も多く、渇望になる事も。

でも、タバコを止めてからは引き金にあってもも渇望に至らずに済んでます。

ただ、

今も欲求は無くなりません。

呑みたい、打ちたい、買いたい、吸いたいは変わらず無意識に表れます。

ただ、渇望に行かずに済むのは、生活が安定していること。

渇望はいつでも起こり得ると認識していること。

自分の事より、誰かの役にたちたいといつも思うように成ったこと。

誰かに喜んでもらえる喜びは、

何よりも依存症の回復の力になると信じてます。

実感しています。

長文、最後まで拝読頂きまして

ありがとうございました。